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インターネットの学術利用をテーマにした専門サイトACADEMIC RESOURCE GUIDEブログ版です。記事は主に以下の4点です。

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2009-03-30 (Mon)

[]2009-03-29(Sun): シカゴへの旅を振り返る

帰国便は順調に太平洋を横断し、予定時刻より1時間以上も早く成田空港に着陸した。アメリカでお世話になった方々、本当にありがとうございました。無事帰国しました。別途、メールしますが、まずは速報として帰国の報告まで。

さて、短くも印象的だった今回の旅を振り返っておきたい。以下思いつくままに。

1. もっとグローバル意識を持とう

これが今回の一番の感想。これまであまり海外情報専門家との交流を意識していなかったが、今回の旅によって自分が思っている以上にACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)がアメリカで重宝していただいていることがわかった。なにせ中には1998年からARGを読んでいるという読者歴10年の方もいるのだから。

確かに考えてみれば、当たり前かもしれない。海外図書館で働くライブラリアンの方々、特に日本研究に関わる方々からすれば、日本から発信される学術情報資源情報は幅広くウオッチしておきたいものだろう。日本に住む方々ではなく、世界各地に住む方々に情報を紹介するのだという意識を強めて、今後の編集にあたらなくてはいけないという意識を強くした。今後は外国語版の有無を明記するといった点にも考慮したい。

また、これまでは紹介する学術情報資源は原則的に日本語で発信されているものに限っていたが、可能な限り海外で発信される日本関連の情報資源も紹介していきたい。たとえば、今回、The Edwin O. Reischauer Institute of Japanese Studies at Harvard University(ハーバード大学ライシャワー日本研究所)の方に教えていただいたが、

・Constitutional Revision Research Project

http://www.fas.harvard.edu/~rijs/crrp/

といったリソースもある。こういった情報日本語の読者にも有用だろう。双方向性を心がけていきたい。


2. グローバルな交流をつないでいこう

今回は大勢の方々のご厚意で貴重な経験ができた。と同時に、

・「The annual meeting of the Committee on Japanese Materialsで講演」(編集日誌、2009-03-26

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090327/1238161317

で少しふれたように、ライブラリアン情報専門家の現状について日米の彼我の差を痛感もした。さらにちょうど同時期に、

・「JLA専門職員認定制度」の門はジブラルタルより狭い」(図書館退屈男2009-03-27

http://toshokan.weblogs.jp/blog/2009/03/jla-ed58.html

といった日本の状況をみると絶望的にすらなる。この状況の改善はそう生易しいものではないだろうが、自分が今回大きな刺激を受けたこの経験を幅広く分かち合える仕組みを整えていきたい。幸い、今回私を講演者に推薦してくださったグッド長橋広行さんからも、

このブログを読んでいる図書館情報産業関係の方でアメリカにいらっしゃる機会がある方は、ぜひ私どもにご連絡ください。北米の主な都市には日本研究図書館情報学研究センターをかかえる大学がたくさんありますので、さまざまな交流の方法を考えて行きたいと思います。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20090327/1238161317#c1238237279

というコメントをいただいている。

日本国内でも、日本図書館協会国立大学図書館協会、私立大学図書館協会による海外交流事業が行われているが、現在の地位や身分を前提とした上での研修ではなく、より大きく飛躍するための交流を支援していきたい。

イメージとしては、Japanese Technology Professionals Associationによるシリコンバレーカンファレンスのようなものだろうか。

JTPA シリコンバレーカンファレンス 2009

http://www.jtpa.org/event/svtour/000412.html

・Japanese Technology Professionals Association (JTPA)

http://www.jtpa.org/

そういえば、図書館振興財団募集している助成事業の対象にも「図書館員専門職海外派遣に対する助成」があがっていた。これを活用することを考えてもいいのかもしれない。

図書館振興財団

http://www.toshokanshinko.or.jp/


3. 海外日本人・日系ライブラリアンについて調べたい

以前、

・「ライブラリアンの紹介記事を継続的に蓄積してみてはどうだろう」(編集日誌、2008-12-12

http://d.hatena.ne.jp/arg/20081214/1229266359

で長年コロンビア大学で働いていた甲斐美和さんにふれたことがあるが、今回北米で活躍する実に多くの日本人・日系ライブラリアンに出会って、素朴に感じた疑問がある。彼ら・彼女らはなぜ、どのような動機や希望を抱いてアメリカに渡ったのだろうか。ここを突き詰めていくと、日本ライブラリアン情報専門家が抱える課題とその解決策が見えてくるのではないか。

ということで、ぜひ、『海を渡ったライブラリアン日本の外からみる図書館過去現在未来』といった本をまとめてみたいと思った次第。すでに他にいくつか執筆案件を抱えている状況でこのようなことを言い出すと、既存案件編集者に怒られてしまうが、この企画もぜひ実現したいと思う。関心をお持ちいただける出版社はないだろうか。

以上、まだ雑然としている感もあるが、今回の旅を通して思ったこと、考えたこととして記しておく。

あらためて、今回の旅でお世話になり、様々な刺激を与えてくださった方々に心からお礼を言いたい。ありがとうございました。

HMHM 2009/03/30 12:30 遠路遥々シカゴ迄お越し下さり御発表のみならず会合以外の場に於いても Council on East Asian Libraries (東亞圖書館協議會) 会員を御啓蒙頂き大変有難うございました.

協議會会員の御偉方の中には出版連鎖に対する図書館での資料収集の姿勢に関してあの様な事をおっしゃられては困ると仰せの方もおいででしたが,協議會会員は申し上げる迄もなく多様でございます.

限られた経験に基づく非科学的な観察では,国際的な視野に立っていらっしゃる方々を日本の図書館に御見受け致します.各々の図書館員というレベルだけでなく,その様な方々のたゆみない説得の結果なのでしょうか図書館という組織のレベルでも最近は以前に比べ国際的な企画に対する理解が進展してきました.これは,日本に於かせられてだけでなく北アメリカに於いても同様でございます.15年程前には,日本から合衆国なぞに図書館資料の物的貸与などとんでもないとされる御方針が一般的のように伺いましたし,合衆国から北アメリカ以外に図書館資料を貸与で送るなどは大問題といった態度も少なからず見受けられました.それから考えると最近の状況は格段の進歩を言えましょう.

Good氏が御推進の図書館の方々の日本から北アメリカへの御訪問に関しましては,やはり限られた非科学的観察によりますと,マネジャーの方々は日本から御訪問になってもカタロガーの方々にお会い頂くことは殆どございません.ほぼ唯一の例外は慶應義塾図書館の当時のカタロガーの方々でいらっしゃいました.この点は,香港からはカタロガーの方々が香港の様々な図書館から屡お越しになり中文資料カタロガーだけでなく,広東語も北京官話も覚束無い日本語資料カタロガーにもお会い下さりこちらの要望や質問を真剣にお聞き下さり御対処下さることと対照的に思われます.

北アメリカの日本学ライブラリアンの内の何人かに関しては,甲斐氏以外にも,出版物があります:

朝河貫一, 1873-1948
坂西志保, 1896-1976
Fukuda, Naomi, 1907-2007

他の何人かの方々も既にお亡くなりですし,その他の何人かの方々もかなりの御高齢ですので,御研究の対象範囲と方法によっては,早急のデータ御収集が御必要かも知れません.

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