あぶり牡蠣  

 生食はもちろん鍋も美味しくなってきたカキだが、昨年の冬に「蒸し牡蠣」と云うものを知りずいぶんお世話になった。
ところがこの秋、コレに「あぶり」がラインナップに加わり楽しみが一層増えたのだ。



 冷凍で販売されている蒸し牡蠣は、夏の間冷酒やビールのお相手として柚子ポン酢やかんずりと共に滋養を提供してくれたが、生牡蠣が出回るこの時期にはちょっと旗色が悪くなってきていた。
そこに「あぶり」の登場、ジツにツボドコロにハマったタイミングでの発売でメーカーの戦略に感心しきりなのである。
   ■□■□■
 表面を炙るコトによりカキ独特の風味とコクがさらに増す仕組みで、どんな食べ方をしても一層の美味しさが引き出されるであろうことは想像に難くない。
以前も記述した憶えがあるが、蒸しカキはしっかり加熱冷凍されているため安全性においては生よりも逆に高いものを持っており、面倒な準備や下ごしらえも不要で様々な料理に活用しやすい。
「あぶりカキ」も同様かつソレ以上のポテンシャルを発揮するのは間違いなく、今後の献立展開に明るい話題が加わったカタチだ。
   ■□■□■
 生醤油に柚子を絞ったものに「あぶり牡蠣」を浸して口に運ぶと、細切り葱の辛味や唐辛子の刺激が一緒になってカキに濃縮された滋味を解き放ちはじめた。
香ばしい炙り風味と一体になった海の栄養と季節の柑橘が、来る冬の食への期待を膨らませてゆく。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


昨日の夕刻の富士山
周囲の様相がめまぐるしく変わる一日だった


AF-S DX NIKKOR 18-70mm 3.5-4.5G ED / Nikon D40 16:43


そして日没直前
紅く染まってゆく山肌


NIKKOR-P・C 105mm F2.5 / Nikon D40 16:46


日没間もない南西の空に三日月
星も姿を現し始める


NIKKOR 85mm F2 / Nikon D40 17:44

ゆで落花生from千葉  

 落花生を茹でて食べる習慣は何も富士宮や富士に限ったコトではないらしい。千葉の友人から届いた包みを開けて驚いたのはボクだけではなかった。



 静岡では殻つきのまま茹でてむきながら食べるワケだが、サスガは首都圏でもう少し洗練された調理方法を採るようで、剥いたものを加圧加熱して塩味に仕上げてある。
袋から取り出せばそのまま食べられるし、手や器も汚れずに済む。
   ■□■□■
 肝心なお味の方はどうかと云うと正直美味い。もちろん粒よりの良品を選別して袋詰めしてあるのだろうから、見た目からしてキレイに揃っている。
ちょっとゼイタクかなとは思うが、この味を知ってしまうとコチラの田舎の具合が白日の下にさらされるようでなんとも言い難い気分になるのもジジツだ。
   ■□■□■
 母君などは慣れ親しんだこの地のモノよりも洗練されていてかつ濃厚だと褒め称えた。
それ位「落花生といえば千葉」というプライドにかけた栽培と加工の技術に研鑽を積んでいるに違いない。

 驚いたコトはもう一つあった。商品のフクロに貼られたシールである。
「千葉産・半立」
どう読むのか、そしてどういう意味なのか…
送って頂いた友人に今度訊ねてみようと思っている。