ベーコン&ファイヤードッグのカレー


晩秋から初冬へ移行しつつある清里
萌木の村ではすでにクリスマスの準備
黄金色になったカラマツの木立が長い影を落とす芝生と
気温零℃の大気が
残り少ない今年を実感させる









 清里を訪れる人を35年もの長きにわたって迎え続けたレストラン「ロック」は1997年の改装を経て、今では自家製ビールを提供するブリュー・レストランとして確固たる地位を築き上げている。
開業時よりカレーは名物だったらしいが、初めて清里に行った大学生のコロは懐も寂しくコーヒーだけ頂いて帰った憶えがある。
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 ココでカレーを食すのは三度目だが、よく煮込まれて牛肉もホロホロになったカレールウは香ばしい香りとジャストな甘辛加減が深い黒のソースとなって目の前に現れる。
ゴハンと共ににオリジナル・ドレッシングの新鮮野菜が添えられたワンプレートだが、ルウにレーズンバターが一切れ落してあるのが特徴。
トッピングにベーコンやファイヤードッグ(太いチョリソー)温泉玉子などをチョイスしたセットメニューがあり、カロリーの必要な若い方々からメタボが心配な中高年まで幅広く対応している。
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 いつ食べてもこのカレーは間違いなく美味しい。そしてこの店ばかりではないが毎回感心するのは生野菜の旨さなのである。
カレーの主張が幅を効かせ始める前にサラダが上手にいなしてくれる…そんなシカケに気づいたのはつい最近のコトではあるが。



 いつもは食べ終えたアト、コーヒーなどを飲んではそそくさと立ち去るのだが、昨日は少しだけ時間にヨユーがあったのでデザートも注文してみた。
「ホット・アップル・クリスプ」
16cmほどのココットに温かいアップルパイが仕込んであり、ソコにフルーツやアイスクリーム,ホイップクリームなどがトッピングされた一品。
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 なぜコレに早く気付かなかったのかと後悔した。サクサクのホットパイでアイスクリームが溶けないうちにとあわてて口に運んだりフルーツもヌルくならないうちに…などと忙しいのだが、なにせメインのアップルパイそのものが美味しく手を止める気にはとてもなれない。
カレーで火照った口とオナカはスイーツで沈静化されてゆくのだが、やはりカロリーのコトなど多少は頭の隅をカスめるのは打ち消しようがない。
 ちょっと風は冷たいが散歩でもしてから…と遅めの帰路につくことにした昨日だった。


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萌木の村の広場には
木で作ったトナカイとサンタ
毎年この時期になると
この場所にお目見えする



























弱々しくなった光線と
冷たい風に揺れる草花
間もなく雪の世界にとって代わるであろう季節を
最後の時間としてけなげに生きている




























ロックの壁面に置かれた薪
少しづつ水分を抜かれ
暖炉でエネルギーを放散する
熱だけでなく音や香りも





















ブリュー・レストラン
ROCK
http://www.moeginomura.co.jp/
八ヶ岳高原・清里 萌木の村
山梨県北杜市高根町清里3545 

革工房メリーマック・5

 手帳のカバーを受け取りに清里の工房へ向かう。途中の山道の気温は零度を下回ることもしばしばだったが、いつものように石原夫妻が薪ストーブの暖かさに満ちたルームで迎えてくれた。



 いつものことながら素晴しい出来上がりに満足している。
留め皮とペン差しの部分の色が違うのは伸縮を抑えた革を使用しているため、との説明を聞き納得する。
サスガにツボを押えた制作に、既製品にはないモノを所有するヨロコビが一段と加わった。
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 7年間使用した合成皮革のカバーもイタリアの某有名ブランドのプレミアムだけあって、みすぼらしくなるコトもなく使い続けたが、石原氏にお願いしたこのカバーは同サイズの中に氏ならではの心遣いが細部に盛り込まれており
「これからいったい何年間使い続けられるのだろう」という期待がふつふつとわき上がってくるのを感じる。
数年もすれば馴染んで当りも柔らかくなり、色にも深みが出てきてカラダの一部のようになるのであろう。
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 単なる道具としてではなく、手帳を触るコト自体に嬉しさを感じるようになる…そんなニヤけたボクの表情をみて奥サマも「アタシも作ってもらおうかしら」と自分の手帳を出してきては眺めていた。
多分オンナならではのアレもコレもといった要求の整理をしているに違いない、と思いつつ心地よいワインの酔いに知らないフリを…。


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#131
黒のウェスト・バッグ
堅牢な造りとファスナーが
海外での酷使も意に介さない
次の旅行までには手に入れたい一品











#71
天ファスナーの札入
コイツにびっしり万円券
ってイツのハナシか…














#229
ボストン・スタイル
手頃な大きさで
カジュアルにも活用できそう











今回の新しい動き
ご子息が作品の制作・販売を始めたそうな…
まだ小物中心だが、色使いやカタチの斬新さが若い方の感性で面白い
Merrimackとは別のブランドで!ってイキごみがいいじゃないか
早くオヤジを追い越せよ〜
応援ご祝儀でシガレットケースを1つお願いしてきた



石原夫人手造りのお菓子
紫芋のスイートポテト風
とても美味しく頂いた
いつものコーヒーも御馳走になり
昼食の時間も忘れてしまう










話の流れでこんな話題も…
お知り合いの方が本を出版されたそうで
戦前の映画のパンフレットやポスター
映画好きにはたまらない一冊だろう
12月1日発行は文芸社より
http://www.bungeisha-va.co.jp/index.jsp

















悲しい話題も…
前回の日記で登場してもらった夫妻の愛犬
つい数日前に永眠したとのこと
工房のウラ手に碑が建てられていた
安らかにね、合掌


10/29の日記
革工房メリーマック・4
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20071029#1193626630


















革工房 Merrimack(メリーマック)
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~merimack/
〒407-0301
山梨県北杜市高根町清里3545-1
TEL : 0551-48-5455
定休日 : 毎週 火・水曜
E-mail : merimack@eps4.comlink.ne.jp

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10/15の日記『革工房メリーマック3
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20071015#1192425522 


9/3の日記『革工房メリーマック2
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20070903#1188777893


8/6の日記『革工房メリーマック
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20070806#1186354115

信州峠から清里へ

 10月29日の日記に書いた本谷川渓谷はどうなっているのか気になって、前回と同じルートで清里に向かった。
やはり山も渓谷も冬の準備に入っており、葉を落とした樹木が寒風に揺れ動く風景が連なっていた。
10月29日の日記『須玉から信州峠へ』
http://d.hatena.ne.jp/artfoods/20071029#1193618042


峠付近で
不気味な山頂を晒す「みずがき山」が見える






カラマツやスギの織りなすトーンが美しかった
峠を下れば間もなく野辺山高原
八ヶ岳連峰が白菜畑の向こうに輝いていた


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富士宮出発直後の富士山
朝霧高原よりAM6:59撮影(2007.11.17.)


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AF-S DX NIKKOR 18-70mm 3.5-4.5G ED
NIKKOR 85mm F2
NIKKOR-P 105mm F2.5
NIKKOR-Q 200mm F4 / Nikon D40