タイ風鶏の唐揚  

 久しぶりにエスニックな料理に舌鼓を打った。鶏の空揚げにスイート・チリソースをかけるだけの簡単調理のようにも見えるが、これがどうしてケッコー手数を要するシロモノだった。



スイート・チリソースはどこのスーパーでも売っている大手メーカー製であるが、味見をするとちょっともの足りない。
一般テキに受け入れ易いようブナンな範囲にトドメてあるためか、やや甘みが勝っていて辛味は控えめだ。
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早速改造に取り掛かるが準備するモノはニンニク、古根生姜、ニラなどいかにもといった食材たちだ。
みじん切りにしてソースに加えピーナツ・オイルで香りを添える。
そして「タイ・キック」というホットソースで辛味を調整すれば出来上がり。
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本当はパクチーが一番なのだが入手できなかったので三つ葉で代用した。根深の細切りと共にトッピングすればなんとなくエスニックなフンイキも盛り上がってなかなかの一品だ。
驚いたのはピンチヒッターの三つ葉の効用で、目を閉じて黙って食したなら気付かないかもしれないくらいイイ感じなのである。
逆にパクチー(香菜=シャンツァイ)より柔らかな香りで日本人の食卓には受け入れてもらいやすいかもしれない。

 焼だんごとたい焼き  

マイミクさんからの情報で近隣の町にもなか美味しいたい焼きがあると聞き、おシゴトの用ついでに立ち寄ってみた。
老舗の和菓子屋さんであるが「あずきアイスキャンディー」が有名で、それだけはムカシから知っていたのだが…



店内に入ると和菓子屋さんらしい甘い香りがしない、なにか餅を焼くような香ばしい匂いが漂っているのだ。
初めて入った店なのでとりあえずモクテキのたい焼きを注文するのだが、カウンターの奥で何やら店員の女性が忙しそうにしている。
そう「だんご」を焼いているのか…香ばしい香りの源はコレだったのね♪
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見てしまってはもうヒッコミはつかない。
「三種をそれぞれ二本づつ頂戴ね」
と追加し、店内の腰掛でしばし出来上がりを待つコトとなったが、所作がないのでキョロキョロ見回しているとサスガに和菓子屋さんで大福やカステラなどジツに美味しそうな商品が並んでいる。
これならC級グルメを目的にしなくてもいいじゃん、と何かの折には使える菓子屋さんとしてしっかりインプットしておいた。
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帰りのクルマの中はたい焼きの甘い香りと焼だんごの香気が充満し「早く喰いたい!」という殺気だった想いがアクセルを踏み込み気味にさせる。
いけないいけない、コドモじゃないんだからさ。
茶を入れてかぶりつきたいのだが大切なブログネタだし撮影を先に、ってのがもどかしいのね。
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本来はたい焼きの感想を先に書くべきなのだろうが、この店はとにかくアンコが素晴らしい。
焼だんごに「これでもか」という程乗せられたアンコが自信を物語る。
みたらしは甘すぎない上品な味、そして礒辺はだんご1ケづつに海苔を巻きつけてあるトコロがニクイではないか。
モチの加減も申し分なくこんなグルメなお店が近くにあったなんて嬉しくなってしまう。
そうそう「たい焼き」でしたな…再び云うまでもなく絶品アンコたっぷりで、この辺りなら一等賞確定でしょう。


一粒入魂 菓亭 『 わかつき
静岡県富士市本市場22-2
TEL : 0545-61-4863
FAX : 0545-61-3112
9:00-19:00(月曜定休)



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