ほうれん草とベーコンのオレキエッティ  

二晩続けてですネぇパスタと云うのも如何なものでしょうか、と宗男は言った。
知ったコトか…とココロの中で切り返すボク。



 静岡市内の輸入食料品店では行くたびに欲しくなるパスタが何種類も並んでいる。ロングはプレミアものからセール品まで当家の在庫を鑑みてもちろん購入してくるワケなのだが、ショートは面白いと思いつつもなかなかテを出しにくい。
先日はオルガネッティとこのオレキエッティの二種類を全くの戦略なしのままカゴに入れてしまったので、帰ってきてから
「さて、どーやって食べるか…」
と悩み続けなければならないハメに陥っていた。
 二日続けたのも、そのコーフンが冷めやらぬうちにイッキにやらないと食品庫の片隅で変色してしまった哀れな姿のショートパスタが容易に想像できたからなのである。



 ちょっと見はシェルマカロニに似ているが、語源は“小さな耳”から来ているらしい。かなり茹でてもズルズルにならず、モチッとした食感がキープされるのがヒジョーに使いやすい。
 清里で買ってきたベーコンブロックは三等分して冷凍しておいたのだが、一昨日のパスタでの大活躍に気を良くして昨日も使ってしまったのね。こんなコトなら冷凍しなくてもよかったじゃん…みたいなハンセーもあるのよ、正直。
ガーリックとぺペロンのオイルでほうれん草と共にさっとソテーし、ゆであがったオレキエッティを加え塩で調味するだけのチョ〜単純なパスタ料理なのだが、なんでこんなに美味しいのか!とカンドーの一皿が出来上がる。
フォークに次々と刺しては口に運び、たまにベーコンやほうれん草も絡めてモグモグ…
よく冷やしたスパークリングワインがミョーに美味く感じるヒトトキなのである。




ジェイコブズ・クリーク
シャルドネピノ・ノワール


オージー・スパークリングのスタンダード
品の良い香りと雑味の少ないソフトでプレーンな泡立ち
ヨハン・グランプ氏が1847年創業のマジメなワインメーカー


JACOB'S CREEK
http://www.jacobscreek.jp/

(46)三河赤鶏with角久八丁味噌『肉味噌カレー』


 コレを“カレー”と呼んでよいものなのだろうか…と若干の躊躇を感ずるのも確かではあるが、製造者が「カレーだ!」と云うからにはカレーとして扱わなければならないだろう。
もうほとんど八丁味噌味の鶏肉味噌にカレーの風味をつけてみましたーテキ状態で、某鉄人の“まかないカレー”もちょっとアワテる和食系賄いカレーなのよ。
 コレに関してはナンやパンの出る幕は全くなく、ひたすら白いゴハンと味噌汁・漬物といった正統派日本食のお膳立てが最もその良さを引き出すのであろう。
フツーのカレールウのようなボッテリ感はなくサラリとした肉味噌そのものであり、原材料を見ても小麦粉の使用形跡がないのも納得できるワケだ。
八丁味噌がダメな方は避けておいたほうがブナンだが、インド・キーマカレーの良さと名古屋文化が融合した珍味として楽しんでほしい製品なのである。


株式会社オリエンタル
http://www.oriental-curry.co.jp/


(28)サッポロ一番『もんじゃ風焼そば』


 ユニオンソースを主体にした添付ソースの味は、甘みより塩味のボリュームを感じるバランスになっていて、もんじゃのエッセンスを強く感じる演出はアッパレなのである。
干した小エビ、青海苔の天かす、アラレといった
“あとのせ具”
が下町っぽくて面白いが、「もんじゃ」という呪文に引きずられてキャベツの量が少なめなのが
“焼そばのプライド”
を傷つけているような気もしないでもないのね。



サンヨー食品株式会社
http://www.sanyofoods.co.jp/


よっこらしょ…

2008.07.15. @MyGarden