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脳は奇跡を起こす 単行本 – 2008/2/22
人生の奇跡は脳のなかで起きている。人間の脳はみずから変化する―この革命的な発見は、私たちに何をもたらしたのか?本書では、「脳の可塑性」という概念をわかりやすく解説すると共に、この 革命的な発見によって脳機能の再生を果たした患者の実例や、それに大きく貢献した研究者たちを紹介する。
- 平衡感覚を失ってまっすぐ歩けなくなった女性
- 半 身不随の脳卒中患者
- 学習障害者
- ネットポルノ中毒の男たち…
人間の脳には、神経細胞と神経細胞の結びつきを変化させることでその働きを更新していく「可塑性」と呼ばれる驚くべき能力が備わっていることが明らかにされている。『脳は奇跡を起こす』(原題The Brain That Changes Itself)は、精神科医ノーマン・ドイジが人間の脳の可塑性の持つ偉大な可能性を探った印象的かつ野心的な本である。人間は変わりうる存在であるということを、具体的な科学的事実に基づいて私たちに伝えてくれるすぐれた啓蒙書となっている。本書にも紹介されているように、かつて脳はすでにできあがってしまっている機械のようなものだと思われていた。とりわけ、大人の脳は、がっちりと組み上げられてしまっていて、もうそれ以上変化する余地がないものと考えられていた。しかし、そのような考え方は間違っていることが、様々な研究から明らかにされている。『脳は奇跡を起こす』で紹介されている事例は劇的である。舌からの刺激を通して、平衡感覚を司る脳の部位が活性化し、ふらつかないで歩けるようになる。学習障害者が、訓練によって弱点を克服する。脳卒中からの科学の「常識」を覆す回復。もはや存在しないはずの失われた手が痛む「幻肢痛」を「鏡の箱」を用いた「手術」によって取り除く画期的な方法。「まさかそのようなことが」と驚くような事例が次々と紹介される。脳が持っている可塑性という素晴らしい力の全貌を、私たちはまだ理解していないのである。
本書の最も大切なメッセージは、可塑性を通して脳を大きく変えるきっかけとなるのは、本人の意欲、それに周囲の人の愛だということだろう。「変わりたい」と強く願って努力すること、周囲の人がそれをサポートすることで、脳の可塑性が活かされる。前向きに生きようという精神力こそが、システムとしての脳の潜在的可能性を引き出す。
私たちは安心して人生という海を泳いでいっていい。脳の中に潜む限りない「可塑性」が私たちの挑戦を支えてくれるはずだ。必要なのは、より良く生きようという「意欲」なのである。
茂木健一郎(脳科学者)本書解説より抜粋
- ISBN-104770040822
- ISBN-13978-4770040824
- 出版社講談社インターナショナル
- 発売日2008/2/22
- 言語日本語
- 本の長さ328ページ
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商品の説明
著者について
精神科医・精神分析医。医学博士。ニューヨークのコロンビア大学精神分析研究センターおよびトロント大学精神医学部に勤務する。作家、エッセイスト、詩人でもある。カナダのNational Magazine Gold Award を四度受賞。トロントとニューヨークに在住。
登録情報
- 出版社 : 講談社インターナショナル (2008/2/22)
- 発売日 : 2008/2/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 328ページ
- ISBN-10 : 4770040822
- ISBN-13 : 978-4770040824
- Amazon 売れ筋ランキング: - 207,532位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 289位医学
- - 20,955位科学・テクノロジー (本)
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トップレビュー
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症例報告としても最新の研究成果の紹介としても貴重な書籍です。敢えて言えば著者自身の症例より他の研究者を取材して書かれた部分の方が面白かったです。
リハビリテーションに携わる専門職には必読の書と思います。患者さんが本来持っている脳の可塑性を如何に引き出すか、古い慣習にとらわれず科学の進歩を真摯に受け止めて、治療に創意工夫を凝らすべきだと思いました。
本書の出版社の他書同様、原著にはかなりのページを割いて載せられている参考文献と注釈が割愛されています。私自身はやむなく原著のペーパーバックも購入して本文に紹介されている研究の原著論文にアクセスしましたが、こんなことなら邦訳は図書館で借りて読んで、原著のみ購入すれば良かったかと後悔しています。専門職の方、研究者の方は原著を買われた方が良いかもしれません。
内容はすばらしいですが、邦訳の出版社の科学書に対する意識の低さに減点1です。
新しい楽器や、言語など。自分の脳をますます発達させたくなります!
実際に行われた治療、実験などからのデータをもとにして、人間の脳が、実際には一生を通していかに柔軟性をもっているか、そして可能性にあふれているのかが、説得力をもって書かれています。色々な年齢層の脳、脳内出血などを疾患した後の脳、先天的に脳が半分しかない人の脳、動物の脳など、色々な脳の実験結果が出てきますが、それらはどれも、脳がいかに柔軟であり、脳内の神経細胞の接続を変えることができるかを伝えています。いくつかのケースでは、その人の強い意思と集中力、効果的な指導が必要としたものの、実験結果を読むと、今までの脳に関する定説「脳は子供の頃は、柔軟で何でも吸収するけれど、大人になると、衰えるだけ」が見事に覆されます。
なるべく多くの人に読んでほしい本です。そうすれば、世の中にもっと天才が増えると思います。元気なお年よりも、更に増えると思います。
読み終えて、早速両親に一冊プレゼントしました。
そして、生きている限りアップデートしているため常ならず(無常)である。
このことが認知されたのは、そう昔のことではない。
脳が可塑的であるということは、神経細胞の訓練(再編)により革命的可能性を拓くということである。
脳は自身で変われるというのが原題で、人間は病気のみならず変われるということである。
この本で多くの刺激と閃きを受けた。
わたしたちは脳で物を見るのであって目で物を見るのではない。
この途を切り拓いた人、ポール・バキリタ。
わたしたちの精神はバーチャル・リアリティの機械である。その機械は、世界を間接的に経験し、少し離れたところで処理し頭の中でモデルを構築する。
応用した人、ラマチャンドラン。
の言葉である。
精神分析についてもうまく説明できる。
無意識の記憶・行動をいま・ここに於いて言語により正当化(物語化)する手助けをする。つまり、脳(神経細胞)の再編(記憶の書き換え)である。
脳には興奮と満足の快楽中枢もある。
われわれは、一体何者なのだろうか。