灰色未成年

2015-01-27

たまふ! があんまりに面白くて布教したくなったので、二年ぶりに感想書きました。書き上げるのにかなり時間かかったのに、読み返すと面白さの10%も書けてなくてつらい。

[] たまふ! 多麿大学附属超能力科

読了。

「だから、早川さん。オレと友達になろう。早川さんの知りたいこと、全部、読んでいいよ。オレはスケベで、ズルくて、ウソつきだけど。……そんな奴だから、オレがスケベなこと考えていても軽蔑しないでくれて、ズルいこと考えていたら素直に騙されてくれて、ウソをついていたら皆に内緒にしてくれると、嬉しいかな。その代わり、好きな時に、好きなだけ、触って……、読み取ってくれてかまわないよ。

だから、早川さん。オレと友達になろう」


うわ、めちゃめちゃ面白い!

まず主人公の頭の回転の速さがいい。難聴系主人公だと『普通それ気づくだろ』 でしらけますけど、こいつは『そんなことまで察せるの!?』 な観察力・洞察力の持ち主で、読んでてストレスがなくて気持ちいい。他のキャラも「相手の気遣いを察せる」 ような人ばかりで、会話がぽんぽん進むため、狼と香辛料みたいに会話が軽妙で面白い。また↑の引用にあるように、主人公は「スケベで、ズルくて、ウソつき」 を自称してるんですが、悪い意味では全然なくて、やっていることはただ「女の子はとりあえず褒める」 だけ。それを常に実践して、出会う女性のほとんどに好かれる姿は、まさにハードボイルド探偵ものの主人公*1。男からしても「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」 てなもんですよ。

そうした掴みはバッチリなところで、いちばん最初にこの本に惹き込まれたのが、主人公がヒロイン二人に弁当を振る舞う場面。ヒロインBは寡黙で人を近寄せないハリネズミ・タイプの典型なんですが、93頁「下拵えもすごく丁寧。面取りがしてあって、コンニャクには飾り包丁でしょ。(〜中略〜) 男の子がこんな煮物を作れるなんて信じられない」 とペラペラ解説してしまうほど、主人公は料理上手です。『なんだよおさんどん系主人公かよー、そりゃモテるわなー』 とか思うわけですが、そのあと主人公はモノローグで「女の子に食べてもらう弁当だから(〜中略〜)一番、手間をかけています。自分が食べるなら、面取りなんかしません。出汁なんか取らずに、しょっぱく煮ます。」 とか独白するんですよね。この、「手間暇かけて作ったから凄いだけで、普段は男料理」 っていうのがすごく共感できて、親しみやすい。ここで一気に主人公が好きになりました。

ちなみにもう1人のヒロインAは「確かに、カボチャは美味しかったけれど、煮物はもっと、甘辛くないと物足りないわ」 とかで、主人公が料理にかけた手間暇を全く理解していません。この料理のシーン、たったの3ページなのに「主人公は料理上手、でも基本は男料理」「ヒロインBは食べただけで過程が想像できるほど料理ができる」「ヒロインAは濃い味付けが好みで、料理は不得意」 が伝わってきて、これも地味に凄いと思います。


とまあ、色々思い出して書きましたけど、面白かった場面を書き出したらまだまだ出てきてキリがないので、ここらで止めておきます。上にも書きましたけど、香辛料の会話の軽妙さとか、ハードボイルド探偵ものの軟派な主人公の小気味よさが好きな人には特にオススメです。続編も考えられているようなので、続きも楽しみです。

*1樋口有介の柚木草平シリーズを思い出しました。

2013-02-20

[] 天冥の標6 宿怨 PART 1

天冥の標6 宿怨 PART1 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標6 宿怨 PART1 (ハヤカワ文庫JA)

読了。

「こっちはラブコメディやってるんじゃないのよ、真剣なの。二人がいい感じになったところに船員だのボーイだのが顔を出してぶち壊しなんてことは、あってほしくない」


面白かったです。

え〜っと、これいつ発売だったっけ……? 去年の5月発行? 結構積んでたなー。6巻 が全部出終わってから読もうと思ってたけど、年末でがっつり読もうと思って手を出してみた。

帯の「絆が猛る」「それが報いとなる。あれだけの善意に気づかなかった鈍感さの。」 を見て、発売当時「これ絶対面白いわwww」 とか思ったんですが、実際使われてるシーンはちょっと想像と違ってたなー。もっとクリティカルなシーンで使われるんだと思ってた。

巻末に5巻時点で作れる年表と固有名詞リストがあって、すっっっっっっっごく助かった。ぼんやりとした粗筋くらいしか覚えてないから……。んで1巻にイサリって名前が出てきたことに最後で絶叫した。うわあああああおおおおいいい。6巻の続き、波乱の予感しかしねえ……!


引き続きpart2 も読んでいくけど、今度出るpart3 で終わりだといいなあ……。

(※2012年12月末に書きました)

[] 天冥の標6 宿怨 PART 2

天冥の標6 宿怨 PART 2 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標6 宿怨 PART 2 (ハヤカワ文庫JA)

読了。

「しかも一体何ビット使った? 二進法で書くってことを知らないのか? 長すぎるっていうんだよ! 今日び通信工学の漫画を読んだだけの小学生だって、もっとマシなコーディングをやってのけるぞ」


うおお面白い。

またぞろ初めての集団の説明から入ったりして、ちょっとうんざりしたけど、第二章「旋転」 からはするするーっと読めていきました。やっぱり事態がズババーッと進んでいくと分かりやすい。今まで現状の説明や伏線をばら撒くだけだったからなあ。


ラストの390頁「おめでとう。もう、やめていいのです。皆さんは」 鬼引きで、先が気になって仕方ない。Part3で6巻は完結のようなので、安心して続きを読めますよ。

[] 天冥の標6 宿怨 PART 3

天冥の標 6 宿怨 PART3 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標 6 宿怨 PART3 (ハヤカワ文庫JA)

読了。

ともかくメララはどちらかといえばクラスの少数派で、それだから、主流派の人が自動的に当然のこととして決めていく事柄に、抵抗を覚えることがよくあった。

気持ちをそのまま外へ出すことの、不毛さも。

おっもしれぇ!

これにてやっと宿縁三部作が終了。くはぁと溜息をついて読み終わるこの感じ、どんどん風呂敷が広がっていく壮大さが気持ちいいですね。

章タイトルがどれも良くて、7章と終章は特に良かったですね。そういえば天冥の標って結局どういう意味だったんだろうなあ、と読み返してみる。うーん、5章の「小さなひとつの道しるべ」 か、もしくは「VO入りのカプセル」 が候補かな。


さて、次は「7 新世界ハーブC」とのこと。「スカイ・クロラ」シリーズみたいに最終巻が1巻っていう構成かと思ってましたけど、よく考えたら1巻って途中で終わってるし、7巻で1巻の時系列に追いついて、8巻から1巻より未来へ進むって感じかなあ。次も期待です。

2013-02-18

[] “朝顔" ヒカルが地球にいたころ…… 6

“朝顔

“朝顔" ヒカルが地球にいたころ……(6) (ファミ通文庫)

読了。

「ひょっとして朝ちゃん、昨日の電話で、くらっときちゃったのかな。是光、男らしくて、すっごくカッコよかったし。朝ちゃんはクールだけど、氷の壁の奥には、サンタクロースを信じていた乙女な朝ちゃんがいるはずだし」

「なに言ってんだ。乙女な斎賀なんか、想像しただけで鳥肌が立つぜ」


面白かったです。

完全に難攻不落に見えた朝ちゃんも、是光にかかればあ〜ら不思議、ってマジか。すげーな是光。得意の書道対決に持ち込んだのが勝利の鍵か……。※そういう話ではありません。


やっぱこういう話を書かせると上手いよなーって感じです。最後にハーレム短編を挟んでくるのもあざとい。実にあざとい。




余談。

竹岡葉月の「も嬢様」 の後書きでも触れられてた猫がイラストレータの竹岡美穂でも語られてて、ちょっと笑った。ていうか二人共PC使わずにアナログで原稿書いてんの?

[] ゴールデンタイム番外 百年後の夏もあたしたちは笑ってる

読了。

万里は、ぎん!

「どうした? スタートしていいんだよ? 改めて、どうぞ!」

ぎん!

「あれあれ……?」

ぎん!

「……多田くん? それって、つまり……?」

ぎんっ!

「……要するに……?」

0%っ!


笑ったわらった。

時系列としては、前回の雨水浴に行く前の話。ライブ回やストーカー探訪回は笑わせてくれるし、水着試着回みたいな、普段なに考えてるか分からないキャラの心情が吐露される回も良い。

……というか香子のことだけど、「香子なに考えてんのこいつやべえじゃん……」 って本編では思ってるんだけど、こうやって香子側の心情が明かされると、「あーあー、さもありなん」 と思ってしまうよねえ。


なんか後書きがいつもトリップしてて面白いですよね。本編のあの感じはここが源泉か! みたいな。

2013-02-03

[] 魔法戦争4

読了。

お、おお? 今回はまともに面白かった。なんだ、不自然な戦闘描写がなければ普通に楽しめるじゃないか。今回もまあ、不自然といえば不自然だけど、理屈はついてるし*1

寝不足の状態で読んだのもあってか、時々文章の意味を把握しきれなくて読み返すことが何度かあったけど……なんだかアニメ的な省略されたキャラの動かし方をしてる気がする。いや、単に瞬間移動を多用されて頭がこんがらがってるだけかもしれないけど。


次でようやく話が進む、らしい。楽しみな反面、また変な理屈で手加減されたりしないか不安でもある。




余談。

魔法陣の一覧を見て既刊の表紙とかイラストを見返したら、一巻からずっと魔法陣にちゃんと意味があった事が判明。見開きで魔法発動してる時も、ちゃんとそのキャラの系統の魔法陣になってる。表紙も髪飾りとして魔法陣が使われてるし……。

[] もちろんでございます、お嬢様2

もちろんでございます、お嬢様2 (ファミ通文庫)

もちろんでございます、お嬢様2 (ファミ通文庫)

読了。

(いいですかダニエル様。打ち合わせ通りにやりますよ)

さあここからが本番。魅惑のショウタイム。別名、みんなで幸せになりましょうの時間だ。


うん、面白い。

どこがどうとは言えないけど、やっぱりこの作者は感情移入がしやすくてすらすらと読める。へたなラブコメによくある「そんな都合のいい考え方しねーよ!」 みたいなこともないし。なんだろうなあ。こういうのを文体っていうの? 思考や言葉のリズムとか。

今回はアンジェリカ側の過去がいろいろと出てきて、やっと血肉が通った感じ。幽霊だけど。

*1:あと、謎の水着シーンの挿入、後でちゃんと活きてくるんだろうな、これ。完全にテコ入れおっぱい要因なんだけど……。

2013-01-27

[] のうりん 5

のうりん 5 (GA文庫)

のうりん 5 (GA文庫)

読了。

「ねーケイ。早よお風呂に入ってくれんと、お湯が冷めてしまうんやけ…………ど……」

そこで農が目にしたものは――


不自然に盛り上がったベッド。

床に散らばったエロ本。

不審な挙動。

荒い息。


お、おおう……。

もー、卑怯ですよね、こういうのは。完全にギャグを読む体勢でいたのに(いやもちろん8割くらいはギャグでしたが)、不意打ちで真剣な話されるとさ……。色々考えちゃうよね。

猫が好きで、拾った猫画像を集めてたりするけど、そうやって掻い操りかいぐりしてる間にも殺処分はされてるわけで、保健所で担当してる人は、自分たちと同じように無邪気に犬猫を可愛がることが出来ないんだろうな……とか。そうすると、ぬこぬこ言って猫画像やら猫動画やら眺めてる自分たちって……とか。

まあ、愛玩動物も経済動物も人のためにあるのであって……というより人のほうが種として強いから、人が都合のよいように動物に価値を設定しているだけであって、そうすると動物愛護も、その価値設定の差でしかないってことになる。可愛いと思うのも、可哀想だと思うのも、役に立つと思うのも、害獣だと思うのも、ぜんぶ人間側の都合でしかない。

だから突き詰めると、306頁「どこまでいっても人間のエゴの対立に過ぎないわけだよ。だってそうでしょ? この子たちは自分の意見を言えないんだから」 ってことになる*1。だから生かすも殺すも、どちらが正しいというわけじゃないし、自由にすりゃいいんだよ……っていうとちょっと乱暴な結論だけど、最終的に『人のため』 って点に還元されるという結論は、コアとして外せないはず。


久しぶりに長文書いたけど、どうも伝わりそうにないなあ……。

とりあえず真面目に書きすぎたので、全体的な感想として↓を置いておきますね。


( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい!おっぱい!



参考リンク:

第27回 聖なる夜に・・・:のうりんのぶろぐ

今回も、本編に入れられなかったであろう、ためになる話。

( ^^)<しないよとは - はてなキーワード

堆肥の話で、これが全部出てくるかと思って一瞬戦慄した。

*1:そしてこれは、人間よりも強い種が現れたとき、人間はその種族の経済動物や愛玩動物として扱われることを担保してしまうけれど。

2013-01-14

[][][][][][][] イース トリビュート

イース トリビュート (星海社FICTIONS)

イース トリビュート (星海社FICTIONS)

読了。

いやあ、面白かった! なんかもう満足。簡単に印象を述べようとしたら、ストレート・変化球・暴投・ストレート・フォーク(掲載順) といった感じになってしまって、それ、座談会レポ後編(参考リンク参照) の著者たちの思惑そのままじゃん……という。

いや、見事にツボを押さえてますよ。座談会レポ後編で、芝村裕吏は「お約束を詰め込んで並べていったら最終的にパズルみたいになった」 と言ってますが、正にその通り。というか、「ゲーム化しようと企画は持ち上がるけど毎回ポシャる、そんなギリギリのラインのとこを狙って書いた」 とか、「小太刀右京の作品は逆に正統派すぎて本編とネタかぶりしないか恐々としていた」 とか、なんかもう、座談会が面白すぎて、改めて感想書く必要ないよね、ってくらい。あ、フェルガナ断章については、正史かどうか分からないはずなのに、本編を補完しまくってて逆に困る、ってことだけは書いておきます。笑うしかない……!




是非また次回作も期待したいですね。


参考リンク:

5人の豪華執筆陣が「イース」シリーズへの思い入れを語る。「イース トリビュート」刊行記念座談会レポート(前編)

彼のことは……まあ置いておくとして。5名の執筆陣が自身の作品とシリーズの未来を語る「イース トリビュート」刊行記念座談会レポート(後編)

[][] 英雄伝説 零の軌跡 午後の紅茶にお砂糖を

英雄伝説 零の軌跡 午後の紅茶にお砂糖を(ファルコムBOOKS)

英雄伝説 零の軌跡 午後の紅茶にお砂糖を(ファルコムBOOKS)

読了。

ファルコムマガジンで全部読んだ話で、日常を描いたノベライズといったところ。かる〜い話ばかりで、マガジンで1話ずつ読んでたときは「結構キャラぶれ激しいだろ……大丈夫か、これ」 なんて思ってたものの、まとめて読むとそう違和感はなかった。むしろ、ダドリーの料理ボイスがあったり、本からレシピを覚えて料理を作るシーンや、317頁「ロイドとお寝坊したことも、エリィに絵本を読んでもらったことも、ティオとお掃除したことも、ランディとポーカーしたことも……ぜんぶ、覚えてるから」 は碧エピローグのことだよな……とか、本編の補完にも意外と挑戦してて、「結構しっかり描いてたんだなあ」 と印象が変わった*1

連載はまだ続いてるので、また単行本化するんでしょうか。まあ、そちらも楽しみにしておきます。

*1:あとがきによると、ライトノベル作家海空りくがファルコムファンとして協力してたらしいので、その辺の小ネタはその人の仕込みかも、だけど。(そしてamazonで海空りくの著書を検索して、「断罪のイクシード −白き魔女は放課後とともに−」 というタイトルを発見して(゚Д゚;) )

2013-01-06

[] 六花の勇者3

六花の勇者〈3〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)

六花の勇者〈3〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)

読了。

面白いなあ。今回は帯の「騎士か、叛徒か。勇気か、暴走か。」 がぴったりの内容だった。更によく見ると「JUSTICE OR PROMISE.」 とあって、騎士と勇気がジャスティス、叛徒と暴走がプロミスとなってて面白い。

一連の顛末をアドレット視点とゴルドフ視点で二度描き、謎提示編、謎解決編となっているわけで、ファンタジーでアドベンチャーなのにもはやミステリ……いや、それは言いすぎか。ともかく、敵の誰も彼もが嘘をつき、味方でさえ心底信じられるわけではないという状況で、次々に起こる危機やイベントが面白くて、グイグイ読ませてくれました。

[] 新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 上

読了。

けっこう意外な展開が続くんだけど、しかしよくよく考えれば「このシリーズじゃこのくらい当然だよね」 という感じ。しかしまあ、よくここまで続いたもんですねえ。

2013-01-05

[] おやすみブラックバード

読了。

あれ? これ続くんじゃね? と思ってたら普通に終わりました。最後の戦いで強引にまとめて終わった印象。もうちょっと尺を取ってそれぞれのキャラを掘り下げれば面白くなりそうな予感がしたけど、予感だけで終わってしまった。

BANANA FISHが出てきて、名前だけじゃなくて内容にまでちょっと関わってきてびっくり。

[] 冴えない彼女の育て方 2

冴えない彼女の育てかた 2 (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた 2 (富士見ファンタジア文庫)

読了。

「けどそう想いません? あの『恋するメトロノーム』 の霞詩子にしてはちょっと安易な台詞選びかな〜とか」

「だからそういう意味じゃなくてね……あまりにもニアピン過ぎるというか何というか」

「え? 町田さん今なんて言いました? その鈍感難聴主人公でなくても聞こえないレベルのつぶやきはやめて下さいよ?」


面白かったです。

いやー、なんか作者の術中にモロにはまってる感じがしますね。冴えないヒロインこと加藤恵に、どんどん惹かれていく感じがする。たぶん、ドギツイ濃い味ヒロイン二人に挟まれて、「もうなんかお腹いっぱい……」 みたいな気分にさせといた上での、加藤の『ウェット』 なんだろうなあ。

地味にイラストが「ただの場面の可視化」 じゃなくて、文章の補完になってるのもいいポイント。


作者がエロゲ畑からの転向、というか出張? なのは知ってたんですが、どんな作品を担当してたのかは知らず……、あとがきで「パ○フェもこんに○くもホワ○バ2も」 とか言っててびっくりした。やったことないけど、自分でも名前だけは知ってるレベルの有名作じゃないですかー!

ていうか本当に、その辺のエロゲなんて一切触ったことないのに、伏字が分かるどころかこんに○くの正式名称が出てくるのは、自分でもどうかしてると思う。

2013-01-03

[] 終わる世界のアルバム

終わる世界のアルバム (メディアワークス文庫)

終わる世界のアルバム (メディアワークス文庫)

読了。

「あ、そうだそうだ。今カメラ持ってる? 最近デジカメ使ってるんだってね? ワンちゃんたちの写真撮ってくれないかな。どの子にブラッシングしたのか、忘れちゃうんだよね」

恭子さんが言うので、ぼくは足を止めてしまう。カメラ。膨れたダッフルコートのポケット。死の可能性がぎっしり詰め込まれた不発弾。


「はー、どうせまたいつものキャラ造形にいつもの会話にいつもの展開だろうなー……でも最近積読少ないし買っておくか」 とハードルガン下げで買ってみたんですが、意外と面白かったです。いや、『いつもの部分』 は全くもうその通りで、本当にこれしか造形ないの? マジで? って思うくらいなんですが、それを補って余りある世界設定が面白くしてます。

簡単に言うと、ある日突然、死んだ人が(あるいは生きている人でも唐突に)、すぱっと消えてしまうというもの。そして人が消えると、最初からその人がいなかったように、物体も人の記憶も何もかもが抹消されてしまいます。そうして出来た空白には、別の何かが補完されています。

例えば同じクラスの生徒が消えてしまったとき、教室から机と椅子が1セットなくなっていたり。例えばビートルズはポール・マッカートニーとリンゴ・スターしかおらず、レコードからはドラムとベースしか聞こえてこなかったり。そして残された人たちは、できた空白に気づくこともできず、ただ少しの違和感を覚えるだけ。そしていつしか、空白に気づくことを恐れて、違和感すら気にしないようになってしまう……。こんな設定、面白くならないわけがないってもんですよ。

[] トカゲの王IV ―インビジブル・ライト―

読了。

あー、なんか、平和な暮らしの象徴だった成実がどんどん引きずり込まれていくのを見ると、そういえばこの作者はこういうところ容赦なくやっちゃうんだった、と思いました。

いま思うと、カラー口絵にしても女の子ばっかりで、貴重なおっさん成分が容赦なく退場しちゃったのは絵面的なことかな……。

2012-12-30

[] 新約 とある魔術の禁書目録 5

読了。

上条さんはまーた訳の分からない事態に巻き込まれて……。単純に幻想を殺すだけで満足してた小学生時代を経て、「本当にこのまま幻想を殺してまわるだけでいいのか」 と思い悩む中学生時代に突入、みたいな。

[] JORGE JOESTAR

JORGE JOESTAR

JORGE JOESTAR

読了。


作者のあたまがおかしい

いや、マジで……ジョージ・ジョースターというタイトルからここに辿り着くなんて、一体誰が想像できただろうか。色々なキャラが出てくるので、「おおっ、まさかのあのキャラが!」 みたいに思うんですが、そんな喜びがあったのは中盤まで。それ以降、○ー○と一緒に帰還したと思ったらアロークロスハウス直撃でまた別の場所に飛んでいくあたりから、話についていくのに必死必死。どんだけこねくり回したらこんな話が出来上がるんだろうな……。それでも、ちゃんと本編に軟着陸させるんだから、凄すぎるの一言。

[] ベン・トー 9.5 箸休め〜濃厚味わいベン・トー〜

読了。

いくつかWEBで見たことがありますけど……その時より爆発しろレベルが高まっているなんて……! これはひどい。しかし短編で著莪とのアレコレが消化されてしまって、やはり勝ち目はないのではなかろうか。