とある魔術の禁書目録 15

読了。

「動きを止めたきゃ殺せば良い。気に食わないものがあるなら壊せば良い。悪ってのはそういう事なんだよ! 救いなんか求めてんじゃねえ ! ! へらへら笑って流されようとしてんじゃねえよ ! ! テメェみてえなクソ野郎にそんなもんが与えられる訳ねえだろうが ! ! んだよ、見せてみろよ。さんざん偉そうに語ってやがった、テメェの悪ってヤツをよォおおおおお ! ! 」

この物語に、<幻想殺し> は登場しない――。『電話』 相手の命令により一方通行らの <グループ> が暗躍するなか、同じような組織もまた活動をしていた。 <スクール> <ブロック> <アイテム> <メンバー> ……彼らの目的は様々で、ときに敵対する。


なかなか面白かった。
過去に敵として描かれたキャラをメインに、新キャラ総動員(?) のサイドストーリー的な位置づけです。学園都市の暗部が色々と明るみになってきます。前回のアースブレードとかいうトンデモ兵器とは打って変わって、まあまあ納得できなくもない、ってぐらいですね。文字通りの「smart dust」 です。
過去のキャラといっても、もちろんメインは一方通行なんですが、その前に浜面仕上という、かつて上条に殴り飛ばされた <スキルアウト> の人物の見せ場があります。こっちはこっちで良かったですね。特に239頁「その通りだ、クソッタレ」 あたりからはグンと面白くなってきます。やっぱり基本は能力レベル0対5ですよ。最近の上条は強すぎるから困る。
そして一方通行の話は、これよりさらに面白かったです。305頁「これが悪党だ」 がなかなかシビれました。そしてここからが本領発揮、かなりの白熱した状況に……いやあ、凄かった。一方通行の葛藤と、その結果と、更にその結果……というコンボで見事にやられました。


なんだかこれ、一方通行と上条当麻がふたたび交わるのが禁書の最終巻な気がしてきた。めちゃくちゃ面白そう(な妄想) なんですが。……次も期待。