鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 4

鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈4〉 (電撃文庫)

読了。

ひよりがきょとんとして、こかげが怖じ気づいて揃ってこっちを見る。いちいち二人の行動がかわいい。浅井と由起をそのまんま十年くらい縮小して、十年ぶんの憎たらしさを引いたぶんだけ愛らしさいっぱいの……
ゆ。ゆ。ゆ。
「誘拐したい」

ホテル・ウィリアムズチャイルドバード。通称＜鳥籠荘＞。ほのぼのも、恋も、狂気も詰まったステキな家（ホーム）。

まあまあ。
それぞれ一話ずつに面白いポイントがあるにはあるんですが、やっぱり”まあまあ” 止まり。キズナたちの話に重点を置けば……まあつまり修羅場ってくれれば、結構面白くなりそうではありますが、それは”とっておき” ってことですかね。
63頁「誰も教えてくれなかったことをお母さんは教えてくれた」 いい話。でも実際は外堀とか将と馬とかそんな話ですか？ 74/75頁「兄ちゃんの人生にはいろいろなことがあったようである」 笑える話ｗ 158頁「とっておきの物語を二人で作るんだ」 いい切り口の話だよなー、とか思った。でもそんなのガン無視なのが彼女。それはそうと、いつも冒頭の語り部が人外だったせいか、エピローグ読むまで全く思い当たりませんでした。毒がなんちゃら、という辺りで既視感は覚えた気がしますが。

やっぱり短編集なんですね。まあ着ぐるみパパとキズナたちの話は完全に独立してますし。次で完結？ 期待です。