ゼロの使い魔 17 黎明の修道女(スール)

読了。

カロンは目じりを下げて、にやりと笑みを浮かべた。
「あらあら。予行演習でもう怒らせちゃったの? それじゃ、卒業後のスイートホームなんて絶対に無理ね!」
その言葉で、才人は膝をついた。とにかくもう、必死に奮い立たせていた心が、そんな一言であっさりぽっきり折れてしまったのだ。

奇妙な二人組の刺客に襲われた才人は、心配して捜しにきたシエスタに助けられて息を吹き返す。しかし、待っていたのは、「ルイズがいない」という現実。落ち込みまくる才人は、シエスタに叱られ、励まされて、ルイズを捜し始めるが……。


まあ面白かったです。
しかしまあ、面白かったのがギャグのところしか印象に残ってないかなー。読んでる最中は本筋としても気になる展開の連続で、読み進めたくなるのですが、終わってみればまあこんなものかな、とそんな次第でございます。
そういや途中の展開に既視感があったので、何なんだと思ってたらアニメと同じ展開でした。アニメではたしか修道院にサイトが直接乗り込んでくるような感じだったのですが、あれの原案はヤマグチノボルだったのでしょうか。そうでないのなら、逆輸入のような形になるのでは……、とちょっと驚き。
以下コメント。51頁「う、浮気はわたしだけにしてくださいねって! 言ったのにッ!」 なんかこういう感じの、はっちゃけた会話が増えてきましたねえ。楽しいからいいのですが! 198頁「その顔には、純粋に友だちを案じるものが浮かんでいた。ただ言葉だけが最悪だった」 もはや定番。しかしいつからこんな位置にいるのか……。255頁「無駄な色気だけは一人前だと」 本当、そう思うよ!


そういえばやっとカラーイラストが三つ折でなくなって、ピンナップみたいなイラストがなくなりました。やっぱシーンを描いたイラストがあったほうがいいですねえ。次も期待です。