三毒追放

今日は昼休みと移動時間でこの本を読みました。

著者の中山正和氏は大脳生理学や宇宙物理学、東洋哲学等に造詣深く、物理的な理論と、精神/心理学の両面で卓越した視点を持っている人だと思います。

で、この本には「三毒追放」が紹介されていました。

三毒追放って、今やビジネス界では時の人の勝間和代氏が、その著書で何度も紹介されている“ねたむ・怒る・グチる”を追放することです。
 

あたくしが小さい時に両親から聞いたことがあるのは「人間には8つのホコリがある。惜しい、欲しい、憎い、可愛い、欲、高慢 恨み 腹立ち。これを無くすように努力しなさい」でしたが
三毒もこのような人間の罪業をシンプルに凝縮したものだと考えられます。
ちなみにキリスト教にも7つの罪ってのがありますね。
「pride, covetousness, lust, anger, gluttony, envy, sloth」
殆ど同じです。

8つのほこりがなくなったらそれはそれは相当な人格者ですが、現代の厳しい企業社会でこれを実現するのは相当難しい・・と思ってしまいますが、考え方次第でできるんだと思います。
8つのホコリについて

勝間氏は対談でこのようなことをコメントしておりました。

以下引用

 その後、勝間さんは30歳の時に昇進し、ある企業を診断するプロジェクトの責任者となる。しかし、部下への仕事の指示のしかたや、能力の引き出し方が分からず、一人で悩み続けたという。ストレスから酒とタバコに頼る生活。仕事人生の中でも最悪の心理状態に陥っていた。

三毒追放」が状況を変えた

 悩む日々の中、勝間さんを救ったのは、ある本との出会いだった。日頃から大量に本を読みあさっていた中で、偶然1冊の本を見つける。中山正和さんの著作『洞察力』。大脳生理学と東洋哲学を基に、問題解決の鍛錬法が書かれている本だ。
 「すがる思いで、いろんな本を読んでいました。その中で、中山正和さんの『洞察力』という本を読んでたら、10ページあるかないかの非常に短い記述だったんですけれども、どうも仏教では『三毒』というものを禁じてるらしいと。厳密には違うらしいのですが。中山さんの解釈として“ねたむ・怒る・グチる”と解釈されてたんです。これをほんとは般若心経を読むと消えるんだけれども、般若心経を読む時間がないので、とりあえず“ねたむ・怒る・グチる”をそのままストレートにやめても般若心経を読むのと同じような心の平安が得られるんじゃないかという仮説を書かれてたんです」
 この話に感動した勝間さんは、さっそく行動に移す。この三毒追放の言葉を、大きな文字でプリントアウトして会社のブースに張り、日々実践したのだ。

 「要するに、ねたむとか、怒るとか、グチるというのは問題の先延ばしなんです。それをやめることによって、実際に自分がどういう問題に対応しなければいけないかというのが早め早めに分かるわけです。なので、その早めに気付いた問題に対して、労働時間をどうしたら短くできるんだろうかとか、あるいは今現在この不満というのはどこから来てるから不満の解消のためには自分はどういう行動を起こさなければいけないんだろうかとか、そういう抜本的なことに全部気付いてくる」(勝間氏)
 そしてこうも語る。
 「やらなければいけない事が見えてくる。怒ったりグチったりする事を禁じられてますから。怒った時でも、怒らないためにはどうしたらいいのか、グチりたい時には、それは待てよ、グチを言わないためには、今どういう仕事のやり方をしなければならないのかを考える」ようになったという。

確かに、ネガティブになる時には、自分の事は棚に上げていたり、面倒くさがったり、自分のペースや考えを壊されたり、よくよく考えると結構自分の心の持ちようや考えようで、怒らないで済んだり、妬まないで済んだり、愚痴らないで済んだりしますね。妬みに愚痴等はほんとに傷のなめ合い的なところありますからね。

あたくしも反省。。