最終日はまず熊本にやられる

5時頃起床。
まずは目ざましに大浴場。さっぱり。
外を見ると雨。…昨日の天気予報外れまくりじゃねえか。その後の予報は「くもり」だが、とてもやみそうに見えない。それにしても熊本の予報は「晴れ/くもり/雨」が重視されるのか、降水確率等は割とお座なり。鹿児島とは随分違う。これも地方色か。
天候をしばらくチェックしていたが、とても自転車で走れる状態ではないと判断する。天気予報外れまくりじゃねえか…
チェックアウトして、外に出ると小雨。取り敢えず駅まで「白の稲妻」号で激走。ホテルを出る前に従業員の人から「自転車ですか、大変ですね」と同情されたが、あまり自転車にやさしく無いな、この街。

やさしく無いといえば、熊本駅で乗車するつもりの各駅停車の電車のホームが「0B」となっていた。なんだ「おーびー」って?と思い駅員さんに聞いたら「何?知らないの、田舎ものね」と言う感じで「ぜろびー、は1番線の先を曲がって…」と説明される。なんだこの対応。もう泣きそう。
ようやく乗った電車では外を眺めながら私も涙目なのであった。

阿蘇にて〜温泉から神社へ

雨はますます酷くなり、「どこが『この後はくもりで1mm以上の降水確率は30%』やねん」と見えない人に毒づきながらも阿蘇の景色…遠くはほとんど見えなかったけど…や途中の立野駅スイッチバックを堪能した。

阿蘇駅到着。
とても小洒落た駅だった。観光地だな。
近くの温泉に立ち寄る。
鉄分が多いらしい赤っぽい湯を愉しんでたら、くもりになった。厳密には多少雨粒があるけれど、走って走れない事はない!と言う事で「白」の出動。途中行きあった神社に参拝しながら進む。
目的地は「霜宮神社」。
阿蘇神社に関わる神社で、火焚き神事と言うので有名らしい。幸い道に迷うことなく到着し、火焚き神事の施設も含めて参拝。神社自体は「村の鎮守」と言う感じだが、中々興味深い。
次に向かうは「國造神社」。「くにみやつこじんじゃ」と思っていたが「こくぞうじんじゃ」らしい。以前行った時には道に迷ったものだが今回は道路工事の関係で道が変わってて当然のように迷った。ともあれどうにか到着。
やや高台…と言うかそもそもこのエリア自体が高地にあるのだが…にあり、木々に囲まれた静かな神社。
付近を散策するとまた面白いのだが今日の所は参拝のみで移動となる。本当に今回は「積み残し」多いな。
しばらく走って「阿蘇神社」到着。
言うまでもなく、全国の「阿蘇神社」の総本社。横参道や巨大な楼門が面白い。いつも思うが社殿の構造もまた興味深い。「えんむすびの松」や「願い石」は当然のように実行。まあぼちぼちがんばります。
阿蘇神社と國造神社の御朱印と御神酒を頂いて撤収。電車まで案外時間が無かった。焦る。
宮地駅が見えるあたりで食料を補給し駅到着。出発まで30分。間に合った。自転車をバラしてから電車に乗り込む。ディーゼルで一両編成ワンマンとか「鉄」でなくとも面白い。

各停に乗って

列車…一両だけど…は定刻やや遅れで出発。各駅停車である。豊肥本線は熊本〜宮地、豊後竹田〜大分間はそれなりに電車があるけれど、宮地〜豊後竹田の間、即ち熊本・大分の県境を結ぶ各駅停車は日に5本ほど。大分・宮崎間の日豊本線よりマシだが、これを逃すとあとは特急にのるしかない。今回は何とか各停に乗れた。何となく「県境を各駅停車で行く」のが好きになっているから。特急は早いが味気なくてね。
徐々に酷くなる雨の中木々の間を縫うようにディーゼル車は進む。「九州最高地点の駅」とやらに到着。波野である。

何故こんな山奥で「波」なのかはしらない。けど面白い。明らかに「鉄」らしい人は写真を撮りまくっていた。と言うか駅ごとにシャッター切りまくり。何かメモもしていてマニアって凄いな、と良く分からないが感心した。
いくつかの駅を経て豊後竹田に到着。一つ前の豊後荻から大分県だが、まあ無事大分に入ったと言う事である。次の電車は大分までの各駅停車。ディーゼルだが2両編成になった。路線周辺の規模の差かな。途中まで乗ってあとは自転車で…と思っていたのだが、つい終点まで乗ってしまった。何しろ車窓からの風景が面白くて。車や自転車で並走した事はあるが中々各駅停車はなかったし。
ここまできたらもう自転車乗る気も何もないのでそのまま自宅最寄駅まで電車で移動。何とかかんとか帰りついた…