宮崎(ほぼ)縦断ツアー一日目(1)…初日は寝坊から

紆余曲折を経て、漸く天気が良くなったので急遽決定した「宮崎(ほぼ)縦断ツアー」の一日目である。
朝起きたら通常時刻で青くなる。予定では一時間前に起きている筈だった。まああれだけ飲んだら仕方ないのだが…いきなり予定が狂う。修正可能範囲ではあるが、私らしい駄目駄目っぷりである。取り敢えず計画を急遽変更し、当初計画比に二時間遅れの方向で修正する。電車に乗って、途中特急に乗り換えて宮崎へ。幸いにも二日酔いは無く、電車は席を確保出来たので楽だった。取り敢えず眠いので寝てしまい、風景など見て無いのはどうかと思ったけど仕方ない。
宮崎駅日南線の乗り換えまで時間があるので少しぶらぶら。宮崎駅は小奇麗であるなあ、と思う。

宮崎(ほぼ)縦断ツアー一日目(2)…日南線と鵜戸神宮

時間が来たので宮崎駅に戻り、日南線に乗る。随分と混んでいた。自転車を持ち込むのに少々気が引けたが仕方ない。観光客らしき人達の多くは「こどもの国」や「青島」あたり、地元学生らしき人達は少しずつ減って行き、途中からは少し楽になった。実際問題、やたら揺れるディーゼル車と人いきれに不安を覚えていたが、何とか目的駅の「伊比井」に到着。問答無用の無人駅だった。もし天気が悪ければここからバスかタクシーしかない、と思っていたが、バスはともかくタクシーの「た」の字もない。危なかった。
ともあれ「白の稲妻」号を組み立て…タイヤ付けるだけだが…て、本日第一の目的地、鵜戸神宮へ向かう。想定距離およそ10km。一部道路が走りにくかったけれど、天気も良くてほぼ平坦なので気楽なサイクリングとなる。海は荒れてるが色は綺麗だった。
そうこうしていたら鵜戸神宮到着。駐車場の一角に駐輪して参道を進むが…結構歩く。10分程歩いて漸く本殿近くまで到着。これは見る価値あるわ、と真剣に思った。楼門あたりから眺める景色もいいが、神社には珍しい、上から下っていく岩の中の本殿は雰囲気が違った。景観も素晴らしいが気配がいい。

時間と体力の都合で完全には見て回れなかったけれど、また来たいと思わせる場所であった。
その後、「運玉」はやってみた。結果は…予想通り。注連縄の中までは入ったんだけどね。まあこんなもんだ。

宮崎(ほぼ)縦断ツアー一日目(3)…青島へ

鵜戸神宮で宮崎限定「愛のスコール マンゴー味」を飲んでみる。甘い。凄く甘い。取り敢えずの燃料補給。
それはそれとして、北上開始。目的地は青島。25km+α見込み。内10km程は来た道を戻り、その後は日南海岸沿いを走る。天気は良く、海も美しい。結構荒れているが。途中、モアイのある「サンメッセ日南」もあったが混んでいたっぽいのでパス。途中と言えば、鵜戸への途中でもいくつか見かけた「鬼の洗濯岩」を見かける。宮崎の海岸は面白いなあ、と思う。
地味な上り坂に辟易しながら前に進む。そろそろきついかな、と思い始めたあたりで青島への下り坂となる。遠くに青島が見えた時には結構感動。しかし観光客の数が凄かった。まあ観光地だからこんなものか。

まあそれはそれとして、参道を進んで参拝する。参道は長い橋。海が荒れてるので飛沫も凄い。人も多いけど。南方風の木々の小島に赤い鳥居と言うコントラストが面白い。進んだ先の社殿は朱塗りで美しい。それを取り囲む緑で他とは違った雰囲気がある。奥にある元宮あたりは南方系植物ばかり本当に違った雰囲気。面白い。
鵜戸神宮もそうだが、朝来ると尚良かっただろうな。いつか機会があればそうしよう。

宮崎(ほぼ)縦断ツアー一日目(4)…木花経由宮崎神宮

青島からは宮崎市の木花と言う所へ。割と近いのだが、木花神社への道に迷った。後の時間を考えて相当に焦る。木花神社は小高い丘にある神社で、静かでよろしい。ただ石段はきつかった。

花神社は日子番能邇邇芸命と木花之佐久夜毘売を祀る神社なので「このはなじんじゃ」と読むと思いこんでいたが後で調べたら「きばなじんじゃ」だそうである。そういえばこのあたりは「木花(きばな)」と言う地区だった。本殿にお参りしたが、裏参道(?)にある霊泉桜川と無戸室を見る事が出来なかった。木花之佐久夜毘売が三皇子を産んだ話所縁のものだが、これまた次の機会にと言う事で。
取り敢えず先を急ぐ。もうすぐ17時ともなれば神社の社務所で営業終了(というのか?)になる所もあり、次の宮崎神宮もそうなる可能性があったからである。木花も既に宮崎市であるが、中心市街地までは遠いのだ。最早後ろを振り返る余裕も無く必死になってペダルを漕ぐ。漕いだ、漕いだ。更に漕いだ。そして見えたは「一の鳥居」。着いた!
一の鳥居からNHKを横目に走って宮崎神宮神武天皇を祀る旧官幣大社である。時間が時間なので慌てて社務所に行くと神社の人が御朱印を受け付けてくれた。有難い。ついでに言えば、時間が夕刻だったせいか人が少なく、本殿前では一人じっくりと居る事が出来てすがすがしい気分になった。ここも雰囲気がいい。
宮崎神宮からは近くにある摂社、皇宮神社。神武天皇東征前の宮殿跡地との事。ここも小高い丘にあり、石段がきつかった…

宮崎(ほぼ)縦断ツアー一日目(5)…宮崎市街から佐土原。そして…

皇宮神社からは江田神社、塩路の住吉神社と回る事にする。夕闇が空を覆い尽くしそうだったが、宮崎神宮御朱印を頂けた幸運と、「日没まではOK」と言う自分ルールに従い、必死にペダルを漕ぐのであった。
大凡7km程の道だが時間が時間がと思うと不安に苛まれて前に進んでいる気がしない。途中のコンビニで水を買いつつ地図を確認したらすぐそこだった…
江田神社イザナギノミコトが禊をしたと言う場所、「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」だそうで、「みそぎ御殿」と言うのもある所。木々に囲まれうす暗くなりかけた参道からして雰囲気がある。まずはお参りし、本殿裏あたりからの道を進んでみそぎ御殿へ。この先が噂の禊池か、と言う所で引き返す。何しろ暗くなりかけて時間が…と言う情けない理由。

そこから更に進んで塩路と言う所にある「住吉神社」。立派な鳥居があり木々に囲まれた…と思ったら隣は動物園だった。近くにはゴルフ場もあるらしいが宮崎市の配置は良く分からんなあ。まあ鎮守の森はしっかりあるからいいけど。それはそれとしてこの住吉神社は前述の江田神社あたりでの禊により誕生した住吉三神を最初に祀ったと言う、由緒ある神社だそうである。夕方と言う事もあり、動物園とかゴルフ場の喧騒も無く静かな良い佇まいの神社であった。江田神社と同様こちらの神社でも御朱印が頂けた。望外である。
塩路からは佐土原まであと少し。19時前に到着し、電車に乗って宿のある駅まで移動した。宿では「夕食付」だったので食べる。一応宮崎牛らしい。疲れていたのもあるだろうが旨かった。良く考えると昼食抜きだったしね。ともあれ明日はまた走るのでゆっくり休みたい。ぐぅぐぅ。