摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

杣谷から岩ケ谷の右俣を登る

6月1日土曜日。今日は午後から曇りの予報。水・木曜には雨も降ったし、

沢歩きをしたいと杣谷へ。岩ケ谷右俣から天狗梁を目指そうという目論見。

杣谷堰堤上の堆積地から杣谷に入る。水遊びしていた大学生らが下りてくる。

磯遊び用のプラスティックシューズで軽々と下ってる。バランス良いんだろうな。

たぶん彼らが遊んでいた釜を越えると、沢らしくなる。周囲の藪も薄くて歩き易い。

好きな所だが、このすぐ上に杣谷第二堰堤があり詰まる。堰堤の左側を乗り越す。

しばらく堰堤上の堆積地を歩くと、再び小滝が現れる。なぜか岩盤が赤く染まってる。

登りやすい階段状の小滝が三つばかり連続する。ただ期待したほど水量は多くない。

四メートル程の傾斜の緩い小滝。ここは流心に足場が多い。家族はすんなり登る。

後続するハムは、中段で躊躇して、ズブ濡れになってしまう。寒くはないが乾くかな。

次の6米滝。一見すると登れなさそうで、家族も「無理!」て呟くが、此処は3度目。

左側側壁にホールドが多い。リーチの短い家族はやや苦労するが、高度感もあり楽しい。

この滝上は滑滝がある。一般道が沢に近づく所。ハイカーが休んでなくて良かった。

一般道で正副2基の摩耶堰堤を越して、沢筋に戻るとチェックストン滝に遮られる。

ここは左斜面のバンドを、斜上し巻き上るが、もう少し面白い登り方はないものか。

樋状小滝の手前、右から岩ケ谷が流れ込む。杣谷本谷はすぐ上で摩耶堰堤に遮られる。

杣谷支流の岩ケ谷入り口。測量用ボルトが幾つか打たれている。砂防ダム建設計画が

あるかもと危惧している。今の内に登っておこう。摩耶山系には珍しく堰堤の無い沢。

入り口すぐ黄土色の2条の滝。流心を登りたいが、どうしても右に寄ってしまう。

幾つか小滝を越して行くと二俣が現れる。本流は左俣で。右俣は滝となって流れ込む。

階段状で登り易そうだが、岩ケ谷は全般に岩質が脆い。岩が剥がれそうな気がする。

せっかく持って来からと、7ミリ補助ザイルを使うが、登ると岩は安定していた。

但し落ち口から上は、石垣に使えそうな岩がゴロゴロしている。落石に十分注意する。

すぐまた二俣が現れる。何方も落ち葉と泥が詰まっている。ここも岩の多い右俣を登る。

自分が何を足場にしているか分らない。泥と落ち葉が詰まったルンゼは、唐突に終わる。

歩き易い所を求めて尾根に出る。モチツツジや対岸の岩場が、なんだかほっとする風景。

見上げれば摩耶山頂の電波塔。右手には六甲線一三鉄塔、大して標高は稼いでいない。

尾根には岩が多い。幸いにも曇って気温は上がってないが、藪が煩く体力を消耗する。

右手に見えて来た浅い谷へ移動する。終わったと思った沢は、伏流し続いていたよう。

登り着いたのは、ハチノス谷西尾根一二鉄塔上の凹地。巡視路が右手の尾根に移る所。

此処から斜上し東尾根へ、天狗梁で昼ご飯と思ってたが、もう余力は残っていなかった。