〜 十二月大歌舞伎を観に行く (東銀座、東京) 〜

今月の歌舞伎も玉三郎さんを観るため、夜の部にしました。



「檀浦兜軍記 阿古屋(だんのうらかぶとぐんき あこや)」

時は壇ノ浦の合戦で平家が滅亡した頃。

遊女「阿古屋」は教養ある女。役人の厳しい取り調べの中、
琴、三味線、胡弓を完璧に弾きこなします。

今月は児太郎さんと玉三郎さんが難しい役の「阿古屋」を
日にちを替えて演じます。

私が観た日は児太郎さんが演じました。
3つの楽器を見事に弾きこなしていました。

★児太郎さんの「阿古屋」

玉三郎さんは岩永を人形に扮して演じています。
女形が主の玉三郎さんが演じる人形に扮しての岩永は
悪玉で可笑しくて、玉三郎さんとは気づかないほど
男性的な雰囲気を出していました。

玉三郎さんの「阿古屋」



「あんまと泥棒」

中車さんが演じるあんまと松緑さんが演じる泥棒の
たった二人の舞台です。

長いせりふが続く二人の駆け引きが見所です。



「傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)」

いつも美しい玉三郎さんの踊りです。
吉原の遊女傾城はしんしんと降る雪の中、
訪れることの叶わぬ恋人を待つ辛さを語ります。

可能な限り花道のすぐ横の席を取っています。
今回は一度も花道を通らなかった玉三郎さん、
期待していたのに、残念でした。



大阪にある箱寿司の店「吉野」のお弁当です。
6つの押し寿司に「煮物、酢の物、焼物」が
すべて入った、考えつくされています。