千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

原発の被害者と津波の被害者


先月末福島へ
友人2人と常磐熱海の温泉へ行った

一人は茨城のポン太

もう一人は福島県いわき市のYさん


そこで聞いたレアな話


3.11の当時

Yさんの自宅はいわき市の海岸側にあり
地震津波の被害で家は全壊してしまった

幸い家族は無事で
それはよかったこと

Yさんは独身
女手ひとつで二人の息子を育ててきた

もう二人とも成人しており
Yさんは長男と一緒に住んでいる


震災後

一年ほど少し内陸へ避難していたが

最近になって
元自宅近くのハイツを借りて生活を始めました


そして

その家の目の前のハイツには
原発警戒区域内から避難してきた家族が住んでいます


いわき市原発区域からの避難者で
人口が急増


Yさんが私に言いました


いわき市のパチンコ屋さんは大繁盛なのよ』

『なんで?』

義援金をい〜っぱい貰っている人だらけだから』

『・・・』

『一人10万円貰っているのよ』

『・・・』

『家族5人居たら50万円』

『そう・・』

『お年寄りも赤ちゃんも一人10万円よ』

『え?』

『あの枠内の人だけ・・』

『・・・』

『働かなくてもいいしパチンコ屋さんは人でいっぱい!』

『・・・』

『男も女も大人たちが昼間っからブラブラしてる』

『・・・』

『一年半経っても・・これからだってきっと・・・』

『・・・』

『私たちはそんな余裕ない・・働かなくては食べれない』

『うん』

『頑張って働いてる』

『そうだよね』

『頑張らなくっちゃ』

『そうだね』


彼女は保険の仕事をしながら自分の力で生活をしている


どちらがどうだとか簡単に答えは出せないが

私は援助の在り方はお金の分配だけでは不十分じゃないか

とても複雑な思いをしています