ボブ・ディランの来日がひとだんらくしても、こちらはまだ<ボブ漬けの日々>が続いている。とにかく、ディランを聴くのがおもしろくってしかたがない。
最新作『テンペスト』(2012年)のダミ声にしびれていると、逆にむかしの美しい声の『ナッシュビル・スカイラン』(1969年)や『ディラン』(1973年)が聴きたくなってくる。
『ナッシュビル・スカイラン』では、ボブの美しい声で歌われる「カントリー・パイ』が、『ボブ・ディラン・ライブ 1961-2000』(2001年)では、一変してダミ声で歌われる。
アレンジが変わったなんて生やさしいものではなく、曲の姿が根本から激変している。これがボブを聴く楽しさなのだ。
予約してあった、萩原健太さんの新刊『ボブ・ディランは何を歌ってきたのか』も届いたけれど、未読の本が溜まっているのでまだ手をつけていない。
ボブ・ディランは何を歌ってきたのか (ele-king books)
- 作者: 萩原健太
- 出版社/メーカー: Pヴァイン
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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早く読みたいが、
これを読むとまたボブの50年間のアルバムをとっかえひっかえ聴きたくなるのは、目にみえている。
ボブ漬けの日々は終わりそうもない。
★
エリック・クラプトンとの共演。流れるようなクラプトンの美しいギターのわきで、ボブは、執拗におんなじフレーズを繰り返す(笑)・・・これが近年のボブの演奏のスタイル。1999年のこのころは、ギターで、現在はキーボードで、時には演奏がおわりそうになってもまだ弾きまくる。
それにしても、ボブと共演するひとは、みんな楽しそうだ。このエリック・クラプトンも、終始笑みがこぼれている。