「サタンに抵抗する」
「あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。」（コリント第一10:13）
人は、キリストが誘惑の荒野における敵との争闘で与えられた模範のように、神の力をつかみ、決意と忍耐を持ってサタンに抵抗するだろうか。神は、人の意志に反してサタンの策略の力から救うことはおできにならない。人はどのような犠牲を払ってでも、キリストの神性の力に助けられて、自分の人間の力を持って抵抗し勝利しなければならない。簡単に言えば、人はキリストが勝利されたように勝利しなければならない。そして、イエスの全能の御名によって得ることができる勝利を通して、彼は神の相続人、またイエス・キリストとの共同相続人となることができるのである。もしキリストがご自分だけですべて勝利されたのなら、そのようになることがない。人も自分の分を果たさなければならない。彼は、キリストが彼に与えられる力と恵みを通して、自分で勝利しなければならない。人は勝利の働きにおいて、キリストと共労者とならなければならない。（教会への証4巻32,33）
悪習慣にとらわれている者に、自力で努力する必要を気づかせなければならない。彼らを向上させるため、他の人が最大の努力を払い、神の恵みが豊かに注がれ、キリストがその心に訴え、天使が奉仕をしても、彼ら自身が自力で戦おうと覚せいしなければすべてがむだになるであろう。……
キリストにたよる者は先天的、また後天的な習慣や癖にとらわれていてはならない。低級な性格にしばられず、いっさいの食欲、情欲を支配すべきである。わたしたちが有限な力で悪と戦うのを神は放置しておかれない。悪に対する先天的、後天的な傾向がどうであれ、神が与えようとしておられる力によって、わたしたちは勝利することができるのである。（ミニストリー・オブ・ヒーリング149,150）
どんなに激しい誘惑であっても、罪の言いわけにはならない。どんな圧力が魂に加えられたにしても、犯罪は、われわれ自身の行為なのである。この世と陰府のいかなる力も、人間に悪を強制することはできない。サタンは、われわれの弱点を攻撃するが、われわれは負ける必要はない。攻撃がどんなに激しく、不意に襲ってきても、神はわれわれに助けを備えられた。われわれは、神の力によって勝利することができるのである。（人類のあけぼの下巻19,20）
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