いっぱい出てきた

bighead2004-11-20

現在もゼルダにハマり中。今は「リンクの冒険」をやってます。難易度高いけど、慣れればなんてことはないと思う。ゼルダ1のほうが難しいような…。
で、持ってるゼルダを掘り起こしてみたら、実は何個か足りないことが発覚!リメイクを含めて計算してみると、先日出たゼルダの伝説 4つの剣+を買ってないのと、ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章を紛失した様子!追加購入決定です。ゲーム=ゼルダですもん。

悲劇の中、GPS機能が脚光を浴びる

一昨日、奈良市立富雄北小学校1年、有山楓(かえで)さん(7)が殺害された。殺害後の楓さんの様子を写メールで母親に送信、しかもその画像が生殖器の写真だったことから、救いようのない変質者であることが予想されている。
この事件について、私自身も怒りが収まらない。
感情的になる自分がいながらも、「犯人は捕まっても現在の刑法では極刑は難しいだろうな」とか、「閑静な新興住宅地でこんな事件が起こってしまうなんて、どこに住めば安全に暮らせるのだろう」と、客観的に、クールに、事件を見つめてしまっている自分もまた存在する。なんとも自分が悲しい。


さて、ここはクールにニュースで挙げられていることについて触れよう。携帯に付加されたGPS機能についてである。
少女の持っていた携帯に、位置情報サービス、「GPS機能」が装着されていた。これにより、少女の早期発見が可能となった。最も、殺害された後となってしまったが…。


  • GPSと言えば

GPSと言えば、カーナビである。元々は米軍が軍事用に開発したシステムであり、その誤差は数メートル単位と、非常に精度の高いシステムである。それを活かして、現在はカーナビに搭載、目的地までのスムーズな案内役になってくれている。


  • auGPSを搭載。が…

これを真っ先に携帯電話に導入したのが、auである。当時はEZ@NAVIというJAVAアプリケーションを利用して位置情報を確認することができた*1。だが、サービスイン当初は全く持って振るわなかった。サービスシーンの提供力に欠けたから、と言えるだろう。


  • auではGPSが不可欠の存在に。

しかし、その後のauの積極的営業展開で、ezナビウォークとしてGPSサービスは生まれ変わる。非常に使いやすいUIパケット定額による価格の低下、月額使用料の実質免除、ディズニーやコナンなどのキャラクターを使ったサービス展開など、「使える人のみが使うサービス」から「誰もが気軽に使えるサービス」へと見事に転換したのだ。
現在、auGPS機能搭載の端末を所持する人は1000万人を超す。もちろん、GPSキラーアプリであったとは考えにくい。しかし、積極的CM展開で、「auってそんなこともできるんだ」という印象をユーザーに大きく与えたことは間違いない。


  • ドコモのGPSサービス

少女の早期発見は、おそらくドコモのサービスによってできたものだと思われる。
サービス詳細はコチラ
ドコモはGPSサービスの展開を積極的に行ってきたキャリアとは言い難い。「実はやってるんです」という風な形でサービスを提供している。個人向けサービス・法人向けサービス。共に非常に充実している。また、auと違い、携帯端末でなくとも、安価なGPS簡易端末を持っていれば足りるケースもある。
auのように「ケータイに付加する」という形でなく、「GPSとしてサービス提供をする」という姿勢がドコモには見られる。


  • 実はニーズにあるGPS端末

今回の事件で、「GPS」は世の中に認識された。キラーアプリではないGPSに取り組んできたドコモ・auは、事件をきっかけに、GPSの機能をさらに前面に押し出したサービスを提供していくかもしれない。悲劇の一方で、隠れ笑いをしているのだろうか。この業界に興味のある私としては、複雑な心境である。


さて、GPS端末のニーズは意外なところにあることをご存じだろうか。

それは、過疎地域である。

過疎地域は、総じて高齢者が多い。従って、携帯電話なんていうハイカラなモノには興味がない人が大多数を占める。公衆電話で足りるじゃないか、携帯電話なんて必要ない、という認識が根強くあるのが実情だ。
その一方で、高齢者でも携帯電話があったらなぁ、と思うことがあるようだ。例えば、山仕事に行く人だ。どんなトラブルが起こるか分からないのが山仕事。万が一のことがあった場合、高齢者は何もできない(最もこれは高齢者に限らないが)。私自身がある調査をした時に、「(山仕事に行っても)ワシは大丈夫だが、家族に心配はかけたくない。携帯電話があれば、確かに安否の確認ができるから、いいかもな」と話す方もいらっしゃった。

キャリアのエリアとしてカバーできていない地域ほど、GPSのニーズは高いのではないだろうか。


  • 事後対策でしかないGPS

11/19放送の朝日放送(関西ローカル)「ムーブ!」の中で、若一光司氏が言っていたことが印象的である。
GPSは、事が起こった後には威力を発揮する。しかし、予防できるものではない」
その通りである。今回も残念なことに、少女を救うことはできなかった。もちろん、その様な事態を防ぐという前提で作られたサービスではない。
今回の事件で、GPS端末を子供に持たせる親が増えることは間違いない。しかし、「GPSがあるから安心」などと考えてしまえば、悲劇は繰り返されてしまう。最も重要なのは、危機に対する意識の高さである。すぐそこに迫っているリスクをいかにマネジメントできるか、はこれからの時代を生きていく上ではかなり重要なのではなかろうか。

*1:皮肉にも、11/19にauはEZ@NAVIを2005/3/31で終了すると発表した