ニフォントフ石結晶が26万円!!

今日は久々に鉱物の話題だ。画像の結晶は、私のコレクションする最大サイズのニフォントフ石結晶で、サイズが2.2×0.7×0.5の巨晶だが、今日たまたま知合いの石友より、USAのアーケン・ストーンと言うディーラーが、メキシコ産のニフォントフ石をネット販売していると連絡が有った。サイトはこちら→http://www.irocks.com/nifont.htmlメキシコ産のニフォントフ石と言えば、一昨年だったかUSAの鉱物雑誌に、古湖型堆積層中より5cmを超す巨大なニフォントフ石が発見された事が記載されたと聞いていたし、古湖型堆積層中より産する硼素鉱物はインヨー石など含め、布賀産と比べものに成らない程、結晶が巨大で有る事は承知していた為、特別珍しくは無かったが、さっそくサイト見てみると、期待通りの2cm前後の大変美しい単結晶が売られていた。ただ超ビックリなのは価格である。$300〜$2500と驚きで有る。最高の$2500だと現在の為替の$1=107円で変換すれば、なんと267,500円と成る。何と表現すれば良いか.............。
昨日の刀剣のお話の中で、「公儀御様御用」を何と読むのか?「こうぎごようごよう」と読むのか?とメールで尋ねられた。確かに「ごようごよう」と読めなくも無い。正しくは「こうぎおためしごよう」と読む。Wikipediaで検索すれば山田浅右衛門の項目でヒットする。Wikipediaでは触れていないが、「公儀御様御用」とは、罪人の首を斬って将軍家の刀剣の切れ味を試すのが役目だが、幕府から扶持米(給金)を貰わず先祖代々の特命で試斬りを請け負っていたから「公儀御様役」とは言わず「公儀御様御用」と言った訳で、身分は浪人で有った。試斬りで支給される手当として、一刀に付き、金一枚(小判で十両。現在の物価に換算し100〜150万円相当)で、年1〜2回程度だったとの事。因みに山田家の消費生活は5万石級の大名を凌ぐ稼ぎだったらしく、御三家、諸侯や旗本、江戸庶民の愛刀家からも依頼が有って、連日、南町奉行所(有楽町マリオン付近)や北町奉行所(現在の東京駅八重洲口北側付近)の牢屋敷の切場へ出向き試していたとの事で、依頼の多い日など首を斬った後、盛り土をした上に屍胴を据えて斬るのだが、一度試した胴体でも弟子達が切り口を直ぐに縫い合わせ、前の切り口を避けて何度も試したとの事だ・・と文献に書いています。今日も結局生臭い話しで終わってしまいそうなので、現在の東京駅周辺の地図上に、尾張屋清七が嘉永2年(1849年)に出版した江戸切絵図の一部をレイヤー掛けして、南北江戸町奉行所の所在を示してみた。東京にお住まいの歴史に興味の有る方なら良くご存知だろうが、時代劇に良く出てくる割には余り知られていないのでは?
■ニフォントフ石

町奉行地図