Freeman / 日本未公開 (1977) (TV) 865本目
ずっと読んでいただいている方には何となくご想像がつくかもしれませんが、PBSが放送しDVD化された舞台の映像を見るという小さなマイブームがやってきております。そういえばタイラー・ペリーで映画化された「For Colored Girls Who Have Considered Suicide/When the Rainbow Is Enuf / 日本未公開 (1982)」も同じシリーズでしたね。理屈無しに面白い。とにかく面白い。物語が面白すぎるし、演技が凄すぎる。このシリーズの凄さはオリジナルキャストで映像として残されている所でしょうかねー。
この劇では、有名な黒人演出家のロイド・リチャーズが監督を担当。劇作は「The Sty of the Blind Pig / 日本未公開 (1974)」のフィリップ・ヘイズ・ディーン。こちらの作品はニグロ・アンサンブル劇団ではありません。しかし「The Sty of the Blind Pig / 日本未公開 (1974)」では盲目ジョーダンを演じていたリチャード・ワード、そして「愛と青春の旅立ち」にてアカデミー賞助演男優賞を受賞したルー・ゴセット・ジュニアが出演してます。主役を演じたのが最近では「Blood and Bone / ブラッド&ボーン 真拳闘魂 (2009)」にも出ていたディック・アンソニー・ウィリアムス。この3人の男達が良い。リチャード・ワードが家長で父を演じていて、ルー・ゴセット・ジュニアがその家でお世話になって今は医者として成功した男を演じている。主役のディック・アンソニー・ウィリアムスはタイトルにもなっているフリーマン役で、彼は家の長男。お父さんが優しい。でもなあなあ主義。選挙で納得いかない形で負けた息子に対して「誰かが負けなきゃならねぇ」と諦めさせる。ルー・ゴセットが演じた役も非常に難しい。一見では嫌な男。でも家族というものに嫉妬しながら生きてきたのも分かるんですね。フリーマンは名前通りに自由な男。でも大人になりきれていない部分があったりする。お父さんに甘やかされた部分もある。でもそういう甘えが彼を本当の意味での「フリーマン」にはしていなかったのです。もう最後は悲しすぎる位の現実が待ってます。心打ち砕かれましたね。リチャード・ワードの優しいお父さんが涙を誘う訳ですよ。ロイド・リチャーズの演出が上手いですね。
ちなみに今回親子を演じたリチャード・ワードとディック・アンソニー・ウィリアムスは、スティーブ・マーティンが主役の「The Jerk」という作品で2人はまた親子でスティーブ・マーティンの家族を演じてます。ふふふ。家族よ。
ちなみにIMDBのクレジットにはなぜか脚本にコメディアンのポール・ムーニーがクレジットされている。映像のオープニングクレジットもエンディングクレジットにも彼の名前は確認されなかった。ポール・ムーニーの自伝も読み返してみたけれど、見つからない。たんなる間違いだと思われます。
(5点満点:DVDにて鑑賞)
Moon Over Harlem / 日本未公開 (1939)
Cast >> Buddy Harris (Dollar Bill), Cora Green (Minnie), Izinetta Wilcox (Sue) ...
Director >> Edgar G. Ulmer
Writer >> Mathew Mathews (story), Shirley Ulmer (screenplay), Frank Wilson
Producer >> Edgar G. Ulmer, Benjamin F. Resnick, Alfred N. Sack
Genre >> Crime
総合ポイント >> 3.5/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 4 Direct >> 3 Music >> 4
Trend gang movies into social problems
ハーレムの一角のアパートでダラービル(バディ・ハリス)とミニー(コラ・グリーン)が結婚式を挙げていた。ミニーには美しい高校生の娘スー(イジネッタ・ウィルコックス)が居て、結婚式に出席していた。別室でスーとダラービルは2人きりになると、ダラービルはスーを襲おうとした。スーは恋人のボブに話し、後日ダラービルと喧嘩になった。しかし母のミニーはその事を知らず、スーは母に話すが信じてもらえずに家出をしてしまい...
チェコからアメリカにやって来て、低予算映画を多産していたエドガー・G・ウルマーのハーレムを舞台にしたフィルム・ノワール。オープニングから、当時は全盛期のピークを迎えていたアポロ劇場にサヴォイ・ボールルームにコットン・クラブの夜の華やかな雰囲気が映し出され、観客はわくわくした気持ちになる。その華やかなハーレムで結婚するのはハーレムのギャングであるダラービルと、騙されているミニー。そして高校生の娘スーが犠牲となってしまう。クラブで歌ったり踊ったりシーンがあって、当時を映し出しているが、その中に今でも通用する社会的問題を入れているのが面白い。そして当時の流行であったギャング映画でもある。しかし低予算で作られた為に保存状態も悪く、画像も音も悪いのが残念。
この時代のエンタテイメントが好きな人には面白い作品。だってあの時代のハーレムが楽しめる作品なんだから。
(4/11/11:DVDにて鑑賞)
アンソニー・マッキー&ビヨンセ
今年にアカデミー会員になる事が許される人々が発表され、その中に人気俳優のAnthony Mackie (アンソニー・マッキー)と歌手で女優のビヨンセが選ばれた。またエクゼクティブ部門からはフォックス社のアニメーション部門の社長であるヴァネッサ・L・モリソン、編集部門でテリリン・A・シュロプシャー、音楽部門でスパイク・リーの作品でお馴染みのテレンス・ブランチャードが選ばれている。
また日本の滝田洋二郎監督も今回選ばれている。
Movie Academy Invites 178 To Membership
ビヨンセかー。歌手としては立派ですが、女優としてね... もっと選ばれるべき女優や俳優が居たとは思いますが...
サミュエル・L・ジャクソン
サミュエル・L・ジャクソンがオーディオブックで童謡を読んでいて、それが話題になっている。タイトルが「Go the F*** to Sleep」というとてもサミュエルらしい1冊。
- 作者: Adam Mansbach,Ricardo Cortés
- 出版社/メーカー: Akashic Books
- 発売日: 2011/06/14
- メディア: ハードカバー
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
そしてトークショーに出た時にも少し読み上げていて、それも別バージョンで面白いのでどうぞ。すぐ消されるかもしれないけど#2。
The Art of Rap / 日本未公開 (2011)
あのアイスTが初の監督に挑んだドキュメンタリー「The Art of Rap : Something from Nothing / ART of RAP (アート・オブ・ラップ) (2012)」の予告編。アイスTが愛して、そして感謝しているラップについてのドキュメンタリー映画。アイスTはもちろんの事、グランドマスター・キャズやチャックDにビック・ダディ・ケイン等から話を聞いている。予告編には出てきていないが、アイスTはビルボード誌に50人のMCとインタビューしたと話し、Kanye Westやアイス・キューブやエミネムにメリー・メルとインタビューした事を明かしている。アイスTは「ラップは俺を救ってくれた。俺がやらなきゃならなかった」と話している。
楽しみ〜!