Shin Yamagata

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7月8日




久しぶりに青い空を見たと思ったらその空は以前の空とは何かが違っていて夏の空になっている。夏の空だなあと思う条件とはいったいなんなのだろうかと空を見て考える。まず重要なのは今が梅雨だということだった。そんなことよりも蝉が鳴いている。昨日の夜は気温も低く雨が降った直後だったので今鳴いている蝉は昨日土から出てきた蝉ではないような気がするのだけど本当のことは何もわからない。蝉の声はアブラゼミだ。地面に落ちる木の影が真っ黒だ。この影の黒さは冬の影の黒さといったい何がどう違うのか。何も違わないのだとしたらこちらの気分が違うのだ。こちらの気分によって影の濃さが変わるなんて馬鹿げた話だろうか。ただし写真に気分は写らない。そして写真に写る影の濃さは自由に変えることができた。夏の空がある。