ブックレビュー書きました。が…


先月、「南京事件 国民党極秘文書から読み解く」(東中野 修道)のレビューを書いたのです。

http://72.14.235.104/search?q=cache:eGkJMwKhmpoJ:www.amazon.co.jp/gp/product/customer-reviews/479421488X+南京 青狐&hl=ja&ct=clnk&cd=20&client=safari

論証に無理が多すぎ。素人騙しの誘導や印象操作も頻出。, 2006/6/6


レビュアー: 青狐 (関東地方) - レビューをすべて見る
一言で言うと「陰謀史観」。陰謀である、という結論に至るまでの論証が「思い込み」「強弁」「こじつけ」の連発なのだが、彼の導く「結論」の心地よさにまどろみたい人は、その「こじつけ」を察知できぬまま、すらすらと読んでしまうかもしれない。
東中野氏の言説には、「論証のデタラメさ」と「アンフェアな表現」という特徴があるが、この本でもその特徴が遺憾なく発揮されている。机の右に東中野氏の本、左に史料を置いて読み比べると、東中野氏が「反則技」を連発していることが一目瞭然である。

また、後半の5章・6章・7章は、既に批判され尽くしている感のある「東中野メソッド」の再羅列。

なお、この本のダイジェスト版である「正論」2006年7月号の記事に対しては、批判がおこなわれている。
東中野氏の特色としては、「量」で圧倒して「緻密」とか「精微」という印象を与えるのが巧みであるが、一つ一つの記述をゆっくり検証していくと論証の「無理」や、「無茶」、さらには印象操作でその論が構成されていることがはっきり確認できるだろう。著者の発する言葉と、ある種の緊張関係をもちながら読む事が必要で、著者の主張に押し流されるような人には、おすすめできない。


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どうしてかな。