ホテルオークラ東京
設計:谷口吉郎・小坂秀雄・清水一・伊藤喜三郎・岩間旭ほか(1962年)
所在地:東京都港区虎ノ門2-10-4
ジャパニーズモダンの最高峰といわれるホテルオークラ東京。5人の建築家から組織された設計委員会がデザインした。最も象徴的な本館ロビーは谷口吉郎が担当。
インテリアや家具は画家や彫刻家たちからなる意匠委員会が担当。本館ロビーのテーブルと椅子は梅の花のように配置されて、木組み格子は「麻の葉紋」がモチーフとなっている。さらに「オークラ・ランタン」と呼ばれる「切子玉形」という古墳時代の装飾玉をモチーフにした照明。
外観は小坂秀雄が担当。外壁は有名な「なまこ壁」。車寄せのファサードは「菱紋」、軒は「鱗紋」。
こだわり意匠のオンパレード。これが今年取り壊されてしまうのだから残念でならない。日本より海外からのほうが惜しむ声が多いのが興味深い。