いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



名探偵失格な彼女 (VA文庫)

「名探偵失格な彼女」伏見つかさ(VA文庫)
名探偵失格な彼女 (VA文庫 1)

豊かな自然に囲まれた全寮制の高等学校、霧橋学園。
穏やかな学園生活に憧れる橘木葉だったが、入学式の当日、門崎かれんと名乗る美少女からいきなり告発されてしまう。
「貴女が犯人ですわ」
学園に盗難予告を叩き付けてきた「怪盗」の正体が、木葉だというのだ。強引に引き摺られるような形で、木葉は彼女と行動をともにする羽目になった木葉だが……。


これはひどいwww(誉め言葉
本文の内容がこう言ってくれと言ってるようにしか見えんw


序盤は灰汁の強いかれんの登場シーンとちょっと特殊な世界観で少し読みにくさがあるが、そこを過ぎてからはエンジン全開。主にかれんの暴走ぶりが。
名探偵かれんが犯人を見つけ出します、勘で。名探偵かれんが犯人を追い込みます、その俊足で。
象徴的なのはこの会話

「『捜査の基本は脚』ですのよ?」
「蹴りじゃん」

もう滅茶苦茶。
でもそんな濃いかれんより印象的なのが語り部木葉
引っ込み思案の殻を被った変態でコミカルかつ百合な雰囲気がニヤニヤもの。また理知的な彼女と体力バカのかれんの会話は見事なボケとツッコミで面白い。
なかなかカオスで楽しかった。続きは「橘木葉は何者なのか」が焦点かな。


で、これの続きを読むにはキネティックノベルというのを買わないといけないのか? ・・・文庫で出してくれないかなぁ