いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



SHI-NO-シノ- 過去からの招待状 (富士見ミステリー文庫)

「SHI−NO―シノ―過去からの招待状」上月雨音富士見ミステリー文庫
SHI-NO-シノ-  過去からの招待状 (富士見ミステリー文庫)

TVから流れるニュースが悪夢の再来を告げている。ドキリとする僕とは反対に、志乃ちゃんは涼しい顔だ。
僕と志乃ちゃんが出会うことになったあの事件。犯人は死んだはずだ。たしかに、もう終わったはずなのに――。
僕にとっても志乃ちゃんにとっても、忘れられるわけがないその記憶。
夜の公園でであった志乃ちゃんの体温と、僕の手を濡らしたぬるりとした液体の感触。あの春の夜から、僕はもう、逃げるわけにはいかない。
志乃ちゃんが普通の小学生になるために。そして、僕と志乃ちゃんが、二人で未来へ歩いて行くために。
大学生の僕と小学生の志乃ちゃんとの純愛系ミステリー。――暗闇は記憶の扉。

SHI−NO最終話前編。最初で最後の事件(1回きりという意味ではない)。
キャラ毎に現在と一年前の出来事が交互に綴りながら、事件のあらましが語られていく。


風邪ひきシノシノの可愛いさが異常。
何この破壊力。それになんだこの口絵。見てはいけないものを見てしまった気分になるんだがw
他は、現在では身近で事件が起こっていないこともあり、不穏な空気が流れながらも表面上は穏やか。一年前の思い出や現在との違いに笑ったりしみじみしたり。
と、あまりに淡々と進むのでこのまま後編へ続くのかと思い始めた終盤、まさかの急展開。この引きは凶悪すぎるだろう。
というわけで最初(口絵)と最後の強烈なパンチ2発で見事にやられた。ラストシーンの続きも物語の結末も気になってしょうがない。早く続きを!*1
でもやっぱり最後は志乃が決着をつけるしかないんだろうなぁ・・・。そうすると見えてくるのは“僕”にとってのバッドエンド?

*1:でもそうすると富士ミスが!w