いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ベン・トー 3 国産うなぎ弁当300円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー3 国産うなぎ弁当300円」アサウラスーパーダッシュ文庫
ベン・トー 3 (3) (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-5)

半額弁当争奪バトルに青春を賭ける高校生・佐藤洋。ある日、佐藤は自分に凄腕の『狼』の証である二つ名がついていることを知る。しかし、その名は理想とはかけ離れた悲惨なものだった――!
同じ頃、戦場に圧倒的な力を持った双子の沢桔姉妹が現れ、次々と弁当を奪取していく。彼女らには訳ありの過去があり…!? さらにHP同好会に迫る死神の魔の手に槍水が最大の危機を迎える!――半額シールが舞う時、『狼』たちの咆哮が上がる! 空腹を力にただ前へ! 力の限りその手を伸ばし、弁当と勝利をつかめ! 庶民派学園シリアス・ギャグアクション、人気もうなぎ昇りの第3弾。


何故みんな飛ぶ!? 笑い殺す気か!w
「《変態》だ」であっさり陥落した後はもう笑い通し。一度笑い出したらダムが決壊したかのように何でもかんでも笑えてしまうから恐ろしい。
相変わらず地の文が面白い。真面目な口調と内容の馬鹿馬鹿しさのギャップに笑わずにいられない。何より“無駄”が面白い。無駄と言うと語弊があるから、脇道と過剰か。
すぐ本線から脱線する佐藤のやけに長い妄想や思い出にはゲームネタに親父に石岡君などなどネタが満載。ゲームネタは年代的にホントいいところついてくる。湯○専務ネタは2回目で見事撃沈。ドンブリとは卑怯な!w そして石岡君、やはりあなたは最高です。
加えて腐ネタオンリーキャラと化した白粉に新キャラの沢桔姉妹の変なやり取りなど、どこを取っても逐一笑える。
あと忘れてはいけないのが、無駄に詳しい弁当の描写。無慈悲に腹の虫を刺激する。ロースカツロースカツロースカツロースカツローs(ry
本題の半額弁当争奪バトルは数こそ少ないもののやはり熱い。無駄に熱い。
冷静に考えればやってることはくだらないのに、しかも既に3回目なのに、ルールに則らない行動には憤りを感じるし、激しい戦いのあとには清々しさを感じるなど、何度読んでもスポ根もののような感動がある。不思議だ。特に今回のラストバトルの狼達の心意気には胸が熱くなった。
今回も最高としか言いようがない。いやー笑った笑った。


〜余談〜
くそっ用意するべきはチキンラーメンだったか! チキンラーメンの描写が神掛かってる。
どん兵衛+おにぎりはいつもの二倍敗者の味がした(涙