いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



放課後の魔術師 (4)ワンサイド・サマーゲーム (角川スニーカー文庫)

放課後の魔術師(4) ワンサイド・サマーゲーム」土屋つかさ角川スニーカー文庫
放課後の魔術師  (4)ワンサイド・サマーゲーム (角川スニーカー文庫)

せっかくの夏休みなのに、毎日「探偵推理研究会」で論理魔術の勉強をさせられる遙。安芸との距離は一向に縮まらず、海に誘っても効果は見られず、イライラが募るばかり。そんななか、安芸の英国留学時代のルームメイトのベルが現れ、「約束を守って」と迫る。鈍感な安芸は当時気付かなかったが、実はベルは女の子だったのだ!「約束ってなに!?」と、突然のライバル出現に遙は焦るが――。
過激で熱い、真夏の恋のバトル(サマーゲーム)が始まる!


《鴉》や《完結した円環》関連のゴタゴタが一切入ってこない純正ラブコメ短編集。
ブコメのためか遙視点が多めで遙の可愛さ増量なのも嬉しいところなのだが、新キャラのベルも加えて見た目はハーレムなのにその雰囲気を全く感じさせない安芸の朴念仁ぶりが酷くてめちゃくちゃ面白い。
朴念仁男主人公は数多にいるけど、ここまで重症で尚且つそれを前面に押し出す話の構成になっているがある意味凄い。女性陣はラブ一色なのに、安芸の最強論理魔術《朴念仁》によってコメディ一色にすり替わっている。朴念仁人類代表候補の肩書きは伊達じゃないってことか。もう誰に刺されて死んでも不思議に思わないw
元々多視点の日常シーンが好きで読んでるシリーズだけど、短編集になるとここまで楽しくなるのか。予想以上に面白かった。


以下各話毎

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