ウィンフィール王国を出たロレンスたちは、北の大地の地図が描けるという銀細工師に会うため、港町ケルーベにある絵画商を訪れることになる。そんなロレンスたちの前に現れた銀細工師フラン・ヴォネリは、砂漠の民が持つという褐色の肌をした美しい少女だった──。
地図を描いてくれるよう頼むロレンスたちに対し、フランはある条件を提示する。それは、天使が舞い降りたという伝説がある村に同行し、その情報を集めること。しかしその村には、ほかにも魔女が住んでいるという噂まであって……?
絶好調の新感覚ファンタジー第12弾。ヨイツを目指し、ホロとロレンスの旅が大きく動き始める!
今回は北の村の伝説にまつわる話で商談はなし。
戦うべきは人の業(ごう)というのはいつもと変わらないが、やはり商談が絡んでこないと物足りない。
それより気になるのが二人のやりとり。
銀細工師フランの活躍?もあって、ここ最近では珍しくロレンスとホロが二人でいる時間が長い・・・のだけど、なんだろう二人の距離は近いのに不安を覚えるこの感じ。
どちらかが凹むとそれを宥めたり励ましたりしつつ最後はイチャついて笑い話にする、という基本パターンを今回は無理して我慢してるシーンがちらほら。おかげで甘いシーンが少ないのが寂しい。
でもそれ以上に、旅の終わりが近いことを暗示してるような気がして、それがもっと寂しい。寄り道から戻ってきたというのと、目的がかなりゴールに近い物品であることもそう感じさせる要因か。
物足りなさと終わりが見えるいう二つの意味で寂しさの残る12巻だった。
次はそろそろ話題のデバウ商会がでてくるかな?
・・・にしても「たわけ」の多い回だったなw