いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「部屋から一歩も出ねーっていうじょーねつ」

今月のGA文庫の新人さん3冊を読み終えた感想。


どれも一長一短で飛びぬけて面白い作品はなかった。でも大外れもなかった。
あえて順番をつけるなら
踊る星降るレネシクル」>「ゆうれいなんか見えない!」>「ふぁみまっ!
こうかな。
今後への期待値は「ゆうれいなんか見えない!」が一番。

「踊る星降るレネシクル」裕時悠示(GA文庫)

踊る星降るレネシクル (GA文庫)
踊る星降るレネシクル (GA文庫 ゆ 2-1)

空手家 VS.ひきこもり
個性で戦う「ミカホシランキング」が行われているミカホシ学園。レンヤは、ともに格闘術を学んだ少女、瑞貴を追ってこの学園にやってきた。が昏睡状態になったと聞いてこの学園に転入してきた。
闘いが全てに優先するミカホシの世界にとまどうレンヤの前に、不思議なほっぺを持つ少女、すまるが現れる。
「お礼なんか言わないから。こんなことされても、ランカーバトルで手かげんなんてしないからっ!」
彼女の真っ赤なほっぺに、文字が浮かび上がる。
『うれしい!』『ありがとう!』。
二人の出会いから生まれるのはは黄金の星か、屑星か?
GA文庫大賞≪奨励賞≫受賞のハイテンション学園ストーリー!

熱血バカバトル小説。GA文庫というよりはスニーカー文庫によくありそうな作風(偏見かも


これは熱い。無駄に熱い。こういうの嫌いじゃない。
弱い者が強い者に向かっていく姿勢や敗北からの復活劇などの少年漫画のお約束をきっちり抑えた展開に燃える燃える。特にヘタレ師匠とダメ弟子が何度も転びながらもお互いを高め合う、レンヤとすまるの関係性が良かった。
ただ“バカ”の部分が微妙。
ギャグセンスもネタ的にもツボにくるものが少なかった。まあそこは好みの問題だと思うのだが、折角盛り上がっている時に興醒めするギャグを挟むのだけはやめて欲しかった。笑えない上に熱を冷まされたら二重の意味で寒い。
と、熱血ストーリーが楽しめた作品なのだが、あとがきによると次はラブコメになるらしい。嫌な予感しかしない。

お返事

◆影武者さん
あ、大手の戸田書店行かれるんですね。実は気付かずに遭遇してたりするかも。
選挙カー
あの騒音といいのんびり走行といい邪魔以外の何者でもないですね。
特にこの辺りは周りが静かなので無駄に良く聞こえます。仕事しているのに気が散ってしょうがない。それに近くに小学校があるので授業の妨害にもなってそうなんですよね。個人はともかく学校くらいは配慮してもらいたいものです。
>「ゆうれいなんか見えない!
ロリヒロインの思い切った使い方は良かったですね。他はちょっとあれですが(^^;