いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ゆうれいなんか見えない!」むらさきゆきや(GA文庫)

ゆうれいなんか見えない! (GA文庫)
ゆうれいなんか見えない! (GA文庫 む 1-1)

いよいよ高校デビュー
幽霊が見えることを周りに話してしまった結果、好きな子にまでキモイと言われてしまった、地獄のような中学時代とも今日でサヨナラだ!
そんな思いを胸に入学式へと向かった調敦志は、高校までの通学路で早速幽霊に絡まれていた。
(幽霊なんか見えない幽霊なんか見えない幽霊なんか見えない――!!)。
だが、やっぱり見えた。
このままでは遅刻必至。初日から悪目立ちは嫌だ。高校デビューの夢が……! 悩む敦志の元に、救いの女神(小学生)は意外な所からやってきて!?
「あの……ゆうれいを足に巻きつけるのって、楽しいんですか―?」
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。


ヒロインが小学三年生なのにガチで○○だって!? 
これはまた剛の者が現れたなw


最後でまさかがあるものの、基本的には健気に頑張るロリヒロインを愛でる話。
いつも一生懸命で全身で“いい子”を表現しているような依ちゃんが可愛い。それにダメなお兄さんを守る健気さと生い立ちゆえに見せる寂しさが保護欲を刺激する。
それに対して、このヘタレで卑屈すぎる主人公はどうかと。主人公の一人称で「自分はダメ」ばかりの文章は、正直読んでいてあまり気持ちのいいものではない。
あと、メイン二人のストーリーはいいのに、周りを全然生かせていないのがもったいない。
会長はこういう役目ならもう少し関係を進めておかないとドキドキもハラハラもしないし、バトルも敵の特性などをしっかり書かないとピンチの場面での盛り上がりに欠ける。そういえば完全に空気なヒロイン候補もいたね(^^;
それでも主人公はやる気を出したみたいだし、同年代ヒロインズも顔見せと考えれば、次はもっと面白いものになるはず。出来れば会長にもっとまともな出番を!w


そういえば、結局右目は食われたまんまなの?