いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「電波女と青春男 (8)」入間人間(電撃文庫)

電波女と青春男〈8〉 (電撃文庫)
電波女と青春男〈8〉 (電撃文庫)

リトルスマキンが襲来した。
具体的には、ミニマムサイズの布団ぐーるぐるな存在が、俺と藤和エリオの前に現れた。
うん、この展開。本来だったら「この地球外生命体みたいなやつの目的とは!?」なんて気張るところなんだろうが、このリトルスマキンにそんな期待(?)をしても意味がなさそうだった。
しかし、俺はこいつと出会って思い知ったことがある。青春ポイントの低下要因であったはずの藤和エリオ。俺は彼女に、どれだけ依存していたかってことを。
今回のお話で、俺は宇宙人たちに終わりをコールする。うまくいくかはわからないけど、こうご期待! って気持ちで待ってて欲しい。
てな感じで、なんだかんだあっても。
俺たちは、相変わらず青い空を眺めて、遙か宇宙を目指すんだ。
だって、地球人だから。
以上。丹羽真でした。


え?終わり!? 
終わりっぽかったのは挿絵だけ、というか挿絵の右下が無かったら終わりと気付かなかったかも。まあエピローグは、長長編原作もののアニメ化に見られる、中途半端な最終回に似た雰囲気は醸し出していたような気もするけど。
しかし、これで終わりだとすると大いに不満だ。エリオの空白の半年や不思議現象などの謎は、初めから解明されると思っていなかったので特に気ならないが、最後なのにまるっきり青春が足りてないのは青春男としてどうなの。
そう、真がパッと出の簀巻き幼女に構い構われしているだけで、前川さんとリューシさんの影がひじょーに薄いのである。前川さん派もリューシさん派もこれじゃ納得しませんよ! エリオだけは頑張ってはいたものの、目立っていたかというとそうでもない。まあ、構ってもらえてないしねぇ。というか、これで青春ポイントのプラス要素があるなんて、マコ君は実はロリコンだったのか・・・そうか、色々残念だ。
答えを出せとまでは言わないが、最後くらい同世代の女の子達のきゃっきゃうふふして終わって欲しかった。