いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「絶対に、はかないからねっ」

『ゼロの使い魔』作者、ヤマグチノボル先生よりメッセージ
え? つい最近新刊を出していたような・・・ってあれはもう2月の話なのか。
手術の成功を祈るのみです。




bk1ガガガ文庫一迅社文庫の新刊を注文。富士見は安定の出遅れ。




おめありです!(・∀・)(誰に言ってんだw

「巨竜城塞のアイノ」鳥居羊(HJ文庫)

巨竜城塞のアイノ (HJ文庫)
巨竜城塞のアイノ (HJ文庫)

高校生の潤は、ある日突然異世界に飛ばされ、巨大な竜が背負う城に墜落する。そこでアイノという王女と出会うが、何とこの世界には下着をはくという習慣がなかった! 遅れた文明を嘆いた潤は元の世界の技術で下着を作り、頑なに拒むアイノに何とかはかせようと策を練る。だがそんな折、他国の城を背負った生命体が陰謀と共に迫る――。


パンツは要らない子。
あらすじがやけに下着押しなのでドタバタコメディかと思ったら、どちらかと言えばシリアス寄りな王道ファンタジーだった。ある日突然異世界に飛ばされて、というベタな設定のファンタジー。戦争だけ見るとヘビーオブジェクト中世ファンタジー風味と言ったところ。
文化や科学のギャップを真面目に描き、現代人の知識と技術で問題を解決していく物語で、物理の知識や計算力が高校生離れした主人公ジュンが、理系の知識を存分に発揮していくのが、ある意味オレツエー小説でなかなか爽快。
また、技術面以外ではヘタレ高校生なジュンが成長する話としても読み応えあり。
しかし、なんでパンツ押しにしたんだろう?
カルチャーショックの象徴にするには狙い過ぎな上に、他が割と真面目な雰囲気で書かれているだけに、パンツだけが浮いている。
それでも、基本は良質ファンタジーだったので、次が出たら買いますが。一緒に飛ばされてきたもう二人(主に女の子の方)との再開がどうなるのかが気になるところ。