いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「体調管理に夢中な下僕続出、とでも?」

◆天気
降ったり止んだりを繰り返す雨とそんなに強くない風。
台風が来ているという実感はなし。



◆ボルト
まあ、フライングさえしなければ勝つよね(-∀-;)
楽勝のレースよりもレース後の群がるカメラマンの方が衝撃的。怖いよw



女子サッカー
日本 2−1 韓国
ちらちら観てたけど、単純なミスばかりでほとんど韓国に支配されていた気が。

「翼の帰る処3 ―歌われぬ約束― (下)」妹尾ゆふ子(幻狼ファンタジアノベルス)

翼の帰る処 3 ―歌われぬ約束― (下) (幻狼ファンタジアノベルス)
翼の帰る処 3 ―歌われぬ約束― (下) (幻狼ファンタジアノベルス)

皇帝の策略によって罠に陥ったヤエトは、ルス公当主ライモンドと対面し、逃亡した商人を引き渡すよう要請する。要求は受け入れられたものの、無理がたたって倒れてしまうヤエト。からくも北嶺に戻るが、皇帝の策略を阻止するため、ヤエトは無理を押して再び北方へ向かうことを決意する。それを決断させた裏には、〈過去視〉の力で出会った謎の少女・ルシルの願いを聞き入れたいという思いがあり――。


先生、ついに幼女まで籠絡してしまったのですね。皇女で22歳差だからルシルだと30以上・・・


という冗談はさておき(事実だけど)、1年1ヵ月ぶりの下巻は当然ヤエトの苦労譚。
北方との関係、沙漠の領地、睨む皇帝、魔界の蓋などなど山積していく問題を、病弱な体を押して解決していくヤエトに感心半分呆れ半分といったところ。どの問題に対しても、すっかり心の口癖となった「知るかボケ」と正反対の行動しかとらない(とれない)ヤエトに何度も微苦笑が浮かんでしまう。
あれだけ説得が上手いのだから、もう少し人を使うのが上手くてもよさそうなものだけど・・・そうだったらもう隠居してるか。それに、こんな貧乏性で変に頑固な人だから憎めないし読んでいて面白い。
そういう意味を含めて一番印象に残ったのはスーリヤとの会話。信愛と恋慕の両面で気遣う彼女の言葉の一部でも本気にとってくれれば、こんなに倒れないだろうに。それにしても、この時のスーリヤの必死さは可愛い(挿絵を含めて)。皇女が見たらヤキモチを妬いて強引に北嶺に連れて帰りそうだなと。
皇女と言えば、行動理念が分からない暴走でヤキモキ。ヤエトの気苦労を増やすのが仕事(小説的な意味で)とはいえ、上巻のラストとこの巻の前半で二度も約束をしたのだから、北嶺で待っていて欲しかった気が。でもラストシーンは格別。こんなの顔のニヤけを抑えられないって。

最後にヤエトらしからぬ決意をしていたけど、これは一の君が出てくるフラグ? 話がどこに転がるにしろ、また要らない問題を抱え込むんだろうなあ。
あとがきの口ぶりからすると次は相当先になりそう。それでも出ることが決まっているだけでも嬉しい。