いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



J1 第34節

清水 1−3 G大阪



現在の調子で上位のチームに勝てるはずもなく(-ω-;)
ガンバは無理して遠藤出さなくても良かったのに。
第31節で最下位チームに引き分けてからの三連敗と、いやーな感じでリーグ戦終了して天皇杯へ。全く勝ち上がってくれそうな気がしない……。

「沢木道楽堂怪奇録 はじまりのひとり」寺本耕也(メディアワークス文庫)

沢木道楽堂怪奇録―はじまりのひとり (メディアワークス文庫)
沢木道楽堂怪奇録―はじまりのひとり (メディアワークス文庫)

ひとりは霊を見る男。名は沢木隼人、なんでも屋『沢木道楽堂』を営むダメ人間。もうひとりは霊に好かれる少女。名を矢都雪穂、明るさが取り柄のお節介な女子高生。ふたりの前には、今日も今日とて奇妙でおかしな出来事が……。
公衆電話からの囁き。声を聞いた少女は怪奇と出会う〈囁き〉。腹を引き裂き自殺した妊婦。彼女の身になにが起きたのか?〈はじまりのひとり〉。脳を持たない霊はいかにして思考するのか。そもそも霊とはなんなのか?〈霊に魂の不在を説く〉。ベルクの名曲を巡る、ふたりの奏者の物語〈ある天使たちの思い出に〉。以上四編収録。

↑WEB版のあらすじの方がわかりやすいのでこちらを採用



どちらかと言えばホラー色の強いサスペンス。
但し、四話構成でそれぞれの話に違った個性があるので色々な人が楽しめる一冊になっている。
読み物のホラーはあまりピンとこない自分としては後ろの二話が面白かった。



囁き
内容:携帯のバッテリー切れで仕方なく使った公衆電話から謎の声が。
まずは登場人物紹介を兼ねたポピュラーなホラーもの。
やっぱり文章のホラーはイマイチ怖さがわからん(^^;
印象に残ったのは意外と真面目な沢木(なんでも屋・主人公)と女子高生の娘より仕草が可愛い母w



はじめりのひと
内容:沢木の知人 海谷の同僚が妊娠を期に言動がおかしくなり……。
一話目が典型的なホラーだとすると、こちらは少し変化球。
何かを比喩するような不気味な鳥を中心に回る話の雰囲気も独特ながら、同僚のその後も巻き込まれた妊婦の死の謎も、投げっぱなしで終わってしまうラストが衝撃。もどかしさと後味の悪さが半端じゃない。
続きはないのかな? せめて自殺してしまった妊婦の無念だけでも晴らして。



霊に魂の不在を説く
内容:自殺した重度のオタクの幽霊が沢木に憑りつく。
冒頭が気持ち悪すぎて笑えない。真面目に読んでたら吐きそうだったので飛ばしました(^^;
まあ、それはいいとして
作者の幽霊に対する考え方/解釈を語らせる、沢木とオタク幽霊の会話が興味深いし面白い。



ある天使たちの思い出に
内容:年老いた交響楽団コンサートマスターと若き日の友人の話。
幽霊ものの鉄板、お涙ちょうだいもの。
静かなのにある一点のみ情熱的な幽霊の振る舞いと、切ない思い出話、年老いたコンマスの結末が冒頭でほのめかされていることもあって、音楽会のシーンは文句なしで泣ける。