いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「も女会の不適切な日常1」海冬レイジ(ファミ通文庫)

も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)
も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)

部活名:「もっと学園生活を豊かにする善男善女の会 部」目的:青春を謳歌すること! メンバー:(1)ちだね先輩。僕の愛しの青春☆ヴァカ。(2)繭【まゆ】。化学実験厨でちだね先輩の寵愛を独占。僕嫉妬。(3)ユーリ。僕の従妹で義妹【いもうと】。暴力女。(4)雛子【ひなこ】。エア参加。ガチ百合。(5)僕、花輪廻【はなわめぐる】。女子扱いされるけどお願いヤメテ。そんなも女会はモテないし無軌道だけど、それなりに平穏だと思ってた。あの少女に出会うまで、僕らの日常が本当は不適切だったなんて、知らなかったから――。


女の子の嫉妬は可愛いけど怖い!という話。ただ、その怖さのベクトルがぶっ飛んでる。
残念な人達が集まる変な部活でただ駄弁ってる話だったのよね、第二話の終盤までは。それがある出来事をきっかけに世界観が、作品の雰囲気が豹変する。
帯の「驚愕の否日常系」の文字に偽りなしの世界に度肝を抜かれ、二転三転するダイナミックな展開に引き込まれる。……これ以上は何を言ってもネタバレになりそうだ(^^;
ストーリーというか話全体の作りはかなり面白かったんだけど、これで会話がもっと良ければなあ。
初めと最後にある日常パートが微妙に読みにくい。
作中でも指摘されてたけど主人公のツッコミにキレがないのが問題か。おかげで会話がテンポも悪いし締まらない感じになってしまっているような気がする。
1ということは2があるのか。どう考えても一発ネタなんだけど、2巻はどう面白く見せるつもりなんだろうか。