いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ちょいとつぶやく

◆今週も年賀状ですよ
自分のもオワタ。



◆滅亡しなかったかー(棒)
マヤさん家のカレンダーの掛け替えは無事終了した様ですね。



◆またやりやがった
http://www.jra-umadonna2.jp/
オープニングムービーから本気すぎるwww
イベントとグッズ販売まで……売れるのか?これ

「猫は勘定にいれません、もちろん家にもあげません」水口敬文(一迅社文庫)

猫は勘定にいれません、もちろん家にもあげません (一迅社文庫)
猫は勘定にいれません、もちろん家にもあげません (一迅社文庫)

汗をかきやすい体質のせいで、太りやすく痩せやすい特殊体質の久我原遼平は、早朝の学校のウサギ小屋でクラス一の才女、緋奈璃が寝ているのを見つけてしまう。動物と寝ると落ち着くとか、自分のことはネコと呼んでと言い出す少女の奇妙な言動に驚く遼平に、緋奈璃は突如として目をむいた。
「遼平から、とってもいいにおいがします」
その正体は匂いフェチという緋奈璃に自分の汗のにおいを気に入られ、つきまとわれるようになった遼平の運命はいかに。
水口敬文が贈る、まさかの思春期フェチズム・ラブコメディ!


変態だー(AA略
前作『クーデレな彼女とキスがしたい』でメインヒロインの存在感を消し去る強烈なインパクトを放ったヤンデレ幼馴染みを生み出してしまった作者が、またもやもの凄いヒロインを生み出してしまった。それも二人も。
主人公が極度の汗っかきで短時間で痩せたり太ったりする特異体質だとかペットの豚が人間並みの知能を持っていたりとか、現代劇としてはファンタジックな設定があったりするのだが、そんなものは当然の如くおまけ。
なにせ匂いフェチで飼われたい願望のお嬢様とデブ専ショタコンブラコン義姉が主人公を奪い合う話ですから。この字面だけでもかなりのインパクトだ。中身もそれに負けない内容。
ヒロインの緋奈璃はお嬢様らしく周りを気にせず空気が読めないタイプ。それに度を越した匂いフェチが合わさると……これはオブラートに包んでも痴女ですわw 義姉の方も初めは単なるブラコンかと思いきや、カミングアウト毎に変態度が増していく追い込み型で、二人とも自嘲しなくなる後半はカオス。密着率がかなり高めでラッキースケベなイベントも多いけしからん内容のはずなのに、羨ましさもエロさも全然感じないという不思議空間が広がっている。
普通のラブコメ的な面白さはほとんどない。笑える程度に適度に抑えられた狂気を楽しむ作品。


ところでタイトルはどうしてこうなった? 内容と重なるところが微かにしか存在しないぞ(^^;