●火曜日野球ないと変な感じ。
▲こたつを仕舞おう。週末に。
■アニメヒット効果ではたらく魔王さまのSSをちらほら見かけるようになったんだが……なぜ恵美押しばかりなのか（憤慨）
「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。６」左京潤（富士見ファンタジア文庫）
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。6 (富士見ファンタジア文庫)
勇者試験直前に魔王が倒されてしまい、勇者になれなかった少年ラウル、父親である魔王が倒されて居場所が無くなった魔王の娘フィノ、ラウルの勇者予備校時代のライバル・アイリの三人は、王都にあるマジックショップで一緒に働いていた。
ある日、巷で流行している魔物インフルエンザにセアラ店長とバイザー副店長が倒れてしまう。急遽店長代行を務めることになり張り切るラウルだが、クレームや問い合わせの嵐にてんてこ舞い。さらに、店長のお得意さんだというやっかいなお客様も現れて……？
勇者と魔王の卵が織りなすハイテンション労働コメディ!!
最近はヒロイン重視の萌え思考の話が多かったのだけど、今回は久々にラウルが主役らしい主役で勤労の話。
バイトでもなんでも仕事している人なら一度は感じたことがあるであろう、関係ないと思っていた経験が役に立ったり、ちょっと視点を変えたら視界が開けたりといった経験を、ラウルの苦労と苦悩を通して出てくるのでどうしたって共感してしまう。まあ、半分くらい要らない苦労だった気がしないでもないが。PB商品でこれだけ欠陥商品を出し続けるのは企業として終わっているよｗ
そのラウルへの店長の優しいお説教、どんな職業どんな職場でも探せばやりがいがあるなんていう個人的には耳が痛い話もあったりで、このファンタジーとは到底思えない世知辛さと現実感、このシリーズならではの味を久々に味わった。１，２巻の頃の調子が戻ってきたようで嬉しい限り。
ただ、またこれといった進展がないんだよね。
ラウルにとっては一つの転機になる話ではあったけど、進むべき道が決まったというほどの力はなかった。新キャラの姫さまの話も区切りがついてるし、う〜む。
そろそろ先を見据えようぜ。
