いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「のうりん10」白鳥士郎(GA文庫)

のうりん 10 (GA文庫)
のうりん10 (GA文庫)

今日はみなさんに、とっっっても残念なご報告があります。
わたし、戸次菜摘は――

結婚 します!!

男子生徒のみんな~! 先生が人妻になっちゃって落ち込むのは仕方ないけど、元気出さなきゃダメだゾ!
だってだってぇ、これから始まる『インターンシップ』で、いろぉ〜んな仕事を体験しなきゃならないんだからね☆
男の魅力は出世と収入! いい就職先を見つけて、みんなも先生みたいな若くてピッチピチな奥さんをもらっちゃお〜♪
聖夜に起きた奇跡と農業の物語、将来(みらい)へと繋がる第10巻!


おうふ、いつにも増してヘビーだぜ。
一応、冒頭はテスト勉強に託けてホモネタで遊んだり、読んだ全員が「知ってた」と言いたくなるオチのベッキー結婚騒動があって、コメディ重視の内容。
しかし、そこからはひたすら農業を取り巻く現状の話でどシリアス。第3限から続くインターンシップオープンキャンパスで、外の世界を見聞きする耕作たちが直面するシビアな現実に言葉をなくす。まあ、中には別の意味で言葉を失くさせる人もいたが。良田さんが高校生まで擦れずに育ってるのは奇跡だなw
そしてトドメとばかりに現生徒会長から耕作に突きつけられる事実に唖然。農業高校生の存在意義っていったい……。
いつも以上に日本の農業、日本の未来について考えさせられる話だった。
次は林檎回のようで。メインヒロインらしい活躍に期待。ちなみに今回のヒロインも金上だった。内容・挿絵ともに圧倒的なヒロイン力、かわいい。食ってるだけの林檎と、奥さん気取りの痛さだけ目立つ農では太刀打ち不可能。