いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



『…………まあ、本、読むか』

近くの和菓子屋がかしわ餅を始めたのを見かけて、ふと思ったどうでもいい疑問。
我が家の周辺地域では、七夕や桃の節句は旧暦でやっているところが多く、旧正月も何かしら行事がある。しかし、端午の節句は5月。毎年よく鯉のぼりを見るから間違いない。
そういえば端午の節句が6月というのは一度も聴いたことがないのだが、旧暦の地域もあるのだろうか?

「犬とハサミは使いよう ANOTHER」更伊俊介(ファミ通文庫)

犬とハサミは使いよう ANOTHER (ファミ通文庫)
犬とハサミは使いよう ANOTHER (ファミ通文庫)

時は二〇××年。地球は滅亡の危機に直面していた!突如現れた黒い霧のような恐るべき地球外生命体が、全てを絶望に染めてしまったのだ!地球防衛組織『EDO』に所属するパイロット候補生、ミニチュアダックスフンドの春海和人は、新開発の巨大ロボットに乗り、地球の存亡を懸け戦うことになるのだが…。『そんなことより本が読みたい』果たして地球の運命は―!?『犬とロボットは使いよう』ほか、書き下ろし一編を含む、お祭り騒ぎの全七編!


犬ハサのフィナーレを飾る短編集は、アニメDVD特典の小説(+書き下ろし短編一編)をまとめた一冊。ロボットアニメ風に始まり魔法少女や探偵ものなど、さまざまなパラレルワールドでいつものメンバーが暴れまわる。
どの話もやりたい放題で、一番初めのロボットものは大いに笑ったのだけど、、、なんだか、やってることがどれも似たり寄ったりだな(^^;
やりたい放題でストーリーがない分、キャラクターそれぞれが我を通すだけになってる。結果的にキャラの動きがテンプレ化して、どの話も似通った展開に。それと、本バカ犬だけ前の世界の記憶がないという設定が失敗だった。ツッコミが全部同じ。
DVD特典がこのラインナップなら、書き下ろしくらい違うテンションにしてほしかった。可愛い夏野さん分が全然足りないよ。
それでも最後に、どんな世界観でもブレることのない、キャラクター達の強烈な個性を感じられたのは良かった。
良くも悪くもこれが「犬ハサ」か。