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「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか7」大森藤ノ(GA文庫)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7 (GA文庫)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7 (GA文庫)

新生【ヘスティア・ファミリア】始動!
『戦争遊戯』という激戦を乗り越え新に眷族となったリリ、ヴェルフ、そして命。ベルのもう一つの家族。深まる絆。だが、
「ここは私達のホーム、女主の神娼殿さ」
命を追ってベルが迷い込んでしまったのはオラリオの歓楽街。【イシュタル・ファミリア】が管理する『夜の街』。
「私はこの歓楽街に買われた身です」
そこで少年は囚われの身である極東の少女、春姫と出会う。蠢く陰謀に呑み込まれるベルが下す選択は──。
『これっきりでいい、なろう、あの人の英雄に──』
これは、少年が歩み、女神が記す、── 【眷族の物語】──


【悲報】アイズたん出番なし
それでも【憧憬一途】のおかげでで存在感は示せた。しかし、強力なライバルが出て来てしまったのは想定外だ。エイナさんやシルよりよっぽど強敵になりそう。あ、ロリ組は敵じゃないです。ロリ神さまは胸や紐でアニメでは人気らしいけど、その内出番減っていくんで。



念願のホームを手に入れたヘスティア・ファミリアの新しい船出の7巻は、なんと二回連続のダンジョン要素ほぼゼロ。しかも出会いがダンジョン外で起きてしまっているので、完全なタイトル詐欺に……まあ、どうでもいいよねw
今回の舞台は『夜の街』。強く美しい、のと美しくないのがいるが、とりあえず相手は娼婦ということで、作者曰くサービスシーン三倍増(当社比)……って、張り切ってるのヤスダ先生だけじゃん! ベル君の性格と特性上、サービスシーンが逃げの一手でサービスにならないから仕方ないけどさ。そんな訳で挿絵の肌色率が非常に高い(ブラボー)。但し、皆さん堂々としていらっしゃるので、えっちぃのは命さんのお風呂シーンだけっていうね。恥じらい大事。
肌色の話はこれくらいにして、肝心の話の方はヒーローが囚われの姫を助ける、頭に超が付く王道ストーリー。
相変わらずキャラクターを立てるのが上手い。今回のお気に入りキャラは姉御肌娼婦のアイシャ。ベルが英雄なら彼女は騎士(ナイト)だ。それに「劇場版みたい」(あとがき談)というのも肯ける最終決戦の派手さ。必死に走るベルに流れる夜の歓楽街の景色はかなり映えそう。と、普通に書いても熱くなることが必然の展開に、人間ドラマ的にも絵的にもがっつり演出がされていて読み応え十分。また、ベルが憧れる『英雄』とは何かを考え直すターニングポイントにもなっているので、ベルの成長譚としてもいつも通りに楽しめた。
キャラクターが増えても7巻になっても失速することなくキャラの魅力も熱さも高水準。やっぱり面白い。



最後に一言
フレイヤ様に「品性」って言われても説得力無いわw