いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「うちのやつのほうがよほど怖いので」

昨日から天気予報は頑なに曇り時々雨・降水確率50%以上だと言い張っているのだが、実際の天気は昨日も今日も晴れ時々曇り。洗濯物は問題なく外に干せて、もちろん雨はゼロ。今も月が見えている。どうなってるんですか気象庁さん。外しすぎでしょう(´・ω・`)




今週のブログ更新は自転車操業だぜ\(^o^)/

「狼と香辛料 XVIII Spring Log」支倉凍砂(電撃文庫)

狼と香辛料 (18) Spring Log (電撃文庫)
狼と香辛料 (18) Spring Log (電撃文庫)

賢狼ホロと、湯屋の主人になったロレンスの"旅の続きの物語"が、ついに文庫で登場。
ホロとロレンスが、温泉地ニョッヒラに湯屋狼と香辛料亭』を開いてから十数年。二人はスヴェルネルで開催される祭りの手伝いのため、山を降りることになる。だがロレンスにはもう一つ目的があった。それは、ニョッヒラの近くにできるという新しい温泉街の情報を得ることで――?
電撃文庫MAGAZINEに掲載され好評を博した短編3本に加え、書き下ろし中編『狼と泥まみれの送り狼』を収録!
ホロとロレンスの"幸せであり続ける"物語を、ぜひその目でお確かめください。

温泉街ニョッヒラの一員となった二人の、日々の生活が綴られる短編集。



あの旅の終わりから十余年。ロレンスとホロは、いまだにイチャイチャしていた。
やっぱりね。
落ち着いた夫婦の会話なんてしてる二人は想像できないもの。前と同じ、ちょっと回りくどくてくどいくらい甘い仲睦まじい会話が読めてとても嬉しい。
反対にロレンスが親馬鹿になるのは容易に想像できた。愛娘がベタ惚れの奥さん似とあれば過保護になるのも仕方がない。
意外な点を強いて挙げるならコルがつい最近まで残っていたのが一番の驚きだったかな。でもこれはもう一冊の話か。



以下各話毎




旅の余白
内容:近くに新しい温泉街が? 対抗すべく客の呼べる企画を考える。
久々のホロ様だと思ってページを開いた途端にこの仕打ち。
意図をちゃんと説明してもらってもその企画は悪趣味だと思うわ。よく湯治来るらしい聖職者たちにも神への冒涜だとか言われそう。
いずれ来る別れを匂わせる話だったのに、さほどセンチメンタルな気分にならないのはホロのデレのタイミングとキレによるところが大きい。これだから10年以上たっても前と同じ幸せオーラが出ているのだろう。




黄金色の記憶
内容:金払はいいが偏屈な客の目的は?
楽師や踊り子<<<主人夫婦のやり取りの件で大笑い。はい、私もそれが楽しくて読んでい一人です。
話は短いけれど、余所者から町の人間として認められる次の一歩が感じられるのがいいところ。でも10年でもまでこの扱いか。まあ田舎だからね。




狼と泥まみれの送り狼
内容:両替と祭の手伝いで山下の街に赴くロレンスとホロ
これぞ『狼と香辛料』。
巻き込まれる騒動、利益と安全とお人好しの間で揺れ動く様子、大どんでん返しの大団円。旅の途中の物語を読んでいるようだった。
一応従業員問題は解決したが、若い女性なのは大丈夫なんだろうか。ヤキモチに託けてホロがロレンスをからかう図しか想像できないんだが(苦笑)



羊皮紙と悪戯書き
内容:コルとミューリ(二人の娘)の湯屋での一幕
コル君は過保護なお兄さんだったか。前からしっかりしてたから想像通りの成長かな。
でもコル坊はコル坊のままだった。
散々ホロにからかわれて鍛えられてきただろうに、どうしてそこまで初心なんだ。この二人の旅路を描く新説が不安だ。