いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「僕と彼女のゲーム戦争10」師走トオル(電撃文庫)

僕と彼女のゲーム戦争10 (電撃文庫)
僕と彼女のゲーム戦争10 (電撃文庫)

周囲の同級生の間では進路という話題が出始め、どうせなら将来はゲーム関係の仕事に就けないかと、なんとなく考えていた岸嶺。そんなとき、権田原から人が足りないので練習試合に参加してくれないかと誘いを受ける。それと引き替えに、岸嶺は権田原に進路について相談を持ちかける。権田原はチームメンバーを招集して、悩める岸嶺にいくつかの進路を提示してくれるのだった。
一方、現代遊戯部ではJGBCで上位に食い込むため、自分達の得意なゲームの大会に照準を絞っていた。そして迎えた大会の日、奮闘する岸嶺たちの前に強大なライバルたちが立ち塞がり――。

最終巻。



過去の出会いを振り返ってみたり、若者が進むべき道を選ぶ話であったり、しんみりとした最終巻らしい気分に浸らせてくれるいい話ではあったけども……
はっきり言おう、消化不良だ。
岸嶺は活躍しないし、誰も選ばないし。
まあ恋愛模様が決着しないのは予想通りであったけども、最終巻なのに岸嶺の代名詞であるトランス状態にならなかったのには流石に驚いた。おあつらえ向きの展開があったのに。彼がゲームに真に集中しないで終わってしまったことは残念でならない。
今回は練習風景をばっさりカットしているのがあちこちに悪影響が出ている感じ。いつもはその回のメインとなるゲームは、内容の説明を特訓中に出来ていたから本番でゲームに集中できていたのに、今回は本番中に説明に追われてテンポが悪い。それに猛練習と作戦とで強い相手を倒すスポ根要素がこのシリーズの面白さなのに、その大半をカットしてしまっては燃える要素がない。
ゲーム以外に話をしていたり出てくるゲームが前と同じだったりするところをみるとネタ切れなのか、予想以上に長く続いてしまった為に情熱が冷めてしまったのか。
そんなわけで、最後は残念な形で終わってしまったけれど、ゲームはRPG・スポーツ・パズルくらいしかやらない自分にとって、FPSをはじめこの作品を読まなければ知ることはなかったゲームに沢山触れられて、とても楽しいシリーズだったことには変わりない。色々なゲームと出会わせてくれてありがとうございました。

お返事

◆さとえさん
去年そんなイベントあったんですね(^^; 知らなんだ。
今からはてなダイアリープラスにしても一ヶ月無料期間中にポイントが失効して結局一ヶ月だけになりそうなので、寄付一択みたいです。
どうせなら熊本に送りたかったのですが、、、http://d.hatena.ne.jp/hatenacontrib/のコメント欄を読むと、はてなのやる気の無さがうかがえて苦笑い。