いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「今のスノーホワイトは主人公でない」


3DSくらいの感じがドラクエっぽくていい感じ。でも下画面の街の2D地図は必要か?(^^;
PS4版は初めてなら感動したんだろうけど、ヒーローズの動画見てるとあれと大して変わらないからこんなもんかなってなるね。
2017発売か。12月ですね、わかります。

「魔法少女育成計画QUEENS」遠藤浅蜊(このライトノベルがすごい!文庫)

魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫)
魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫)

着々と進行するプク・プックの「魔法の国」救済計画。多大なリスクを孕んだその計画を阻止するため、そして囚われの身となったシャドウゲールを救い出すため、プフレは記憶を失ったまま起死回生の一手を打つ――。TVアニメ化された話題のマジカルサスペンスバトル『魔法少女育成計画』のシリーズ最新作がここに登場!「魔法の国」と自らの運命を賭けて、魔法少女達が激突する!

久々の長編でACESの続き。KINGSの前にQUEENSだったか。順番がよく分からんね
三賢人の現身の一人であるプク・プックの計画の全容が明らかになり、その計画を進めるプク派とそれを阻止しようとするオスク派+αによる全面戦争の様子と、その中に組み込まれた個人の戦いを描く。
人死にこそいつもより控えめながら(雑兵除く)、相変わらず悪趣味全開。なんておぞましいもの、人に嫌悪感を抱かせるものを表現するのが上手いんだろう(誉め言葉)
自分の姿を見て声を聴いたものを“お友達”として洗脳してしまうプク・プックが猛威を振るい、魅入られた味方が次々と敵になっていく様子はまるでゾンビ映画のよう。その感染源のプク・プックが魔法がなくてもそこらの魔法少女では太刀打ちできない強さな上に、可愛らしい口調で“お友達”を道具以下としてしか扱っていない様子も時折垣間見えるので余計に性質が悪ければ気味も悪い。おまけにいつものように群像劇で物語が進んでいくため、プク・プックに洗脳されていく様子をその魔法少女の目線で生々しく描かれるたびに背筋がゾクッとする。
一方、個人の戦いの方はプフレのシャドウゲール救出がメインで、そこに巻き込まれた魔法少女たちのそれぞれの思惑や想いが交差する。
これがまあ、どこを切り取っても遣る瀬無さか後味の悪さが残る鬼畜仕様。スノーホワイトvsデリュージ然り、シャドウゲールとプフレの再会然り。流石のヒトデナシぶり(くどいようだが誉め言葉のつもり)
次こそKINGSかな?
今回出てこなかったリップルとまた拠り所を一つ失ったスノーホワイトの状態が気になる。前回といい今回といいアニメといいどこまでもスノーホワイトを精神的に追い込んでいく作品だ……。