魔物使いのもふもふ師弟生活 (HJ文庫)
魔力を主食とする生命体《魔物》の味方となり、人間たちとの交流を手助けしている《魔物使い》の青年シンラ。森で静かに暮らす彼のもとに、ある日突然預けられたモノ――それは、小さなドラゴンを連れた美少女アレサだった!
どこにも居場所がないと言うアレサを受け入れ、先に同居をしていた少女ルリも含めて三人+一匹での暮らしを始めたシンラは、魔物との交流を通してアレサに世界の楽しさを教えていく!
凄腕魔物使いのもふもふ系スローライフファンタジー開幕!
もふもふどこ? もふもふ足りない……
タイトルの「もふもふ」の単語に惹かれたのに、全然もふらないんだもの。ルリちゃん(狐耳狐尾少女)の尻尾だけじゃなくもっと色々もふりなさいよ。折角アッシュ(大狼)を洗ったのに、その後もふらないでどうする!
という個人的な嗜好は置いといて、物語は、
過去のある事件から人間が魔物を忌み嫌う世界。傷ついたドラゴンの子供を拾って保護した所為で居場所がなくなった少女が、魔物使いの下に預けられたことから物語が始まる「人間と魔物の共存を目指す師弟の物語・出会い編」といったところ。
純心な少女・アレサが魔物たちと心を通わせていくハートフルないい話、、、だとは思うのだけど、このタイトルとあらすじだったのでのほほんとした日常系ファンタジーを想像していたら、割とシリアスな話だったので面食らっている、というのが正直なところ。少なくともソスローライフではない。
あと時々台詞が不自然なのが気になる。キャラクター同士が会話しているというより、読者に聞かせているような口調で、小説というより演劇の台本みたい。「!」使い過ぎじゃないです?
求めていたものと違ったのこともあって、ちょっと合わなかったかな。