いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「大丈夫な奴は、魔王育てるとか頭のおかしいこと言わねえよ!」

お酒は夫婦になってから 第1話 「梅スプレッド」
もう始まってた。5分半?意外と長い。と思ったら、3分アニメ+おまけだった。
「しふく〜」いただきました! これが聞きたかった。
ちーちゃん、思いの外グイグイいくのね。自家製梅酒なら恐らくアルコール度数は約20%。それを1:1で割るから10%。若者には結構きついで。

「カンスト勇者の超魔教導 〜将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた〜」はむばね(HJ文庫)

カンスト勇者の超魔教導<オーバーレイズ> ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~ (HJ文庫)
カンスト勇者の超魔教導<オーバーレイズ> ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~ (HJ文庫)

強さカンストの最強勇者が、魔王の娘らを超絶育成!?
慎重すぎて異世界で三百年もの修行の末、デタラメすぎる強さを身に付けてしまった召喚勇者キリ。彼はとある目的から「魔王の娘」たる天真爛漫少女・エイムを弟子にし、超絶育成することに。そこに訳ありの美剣姫・メイも加わって、「どんな魔物もワンパン!」の、最強師弟らの無双旅が始まる! 食事を美味しくするためだけに第二百階位以上の超高等呪文を使ったり、誰もが恐れる巨大な魔物を瞬殺したり、やりたい放題の師弟コンビが大暴走! 一行で唯一の常識人・メイのツッコミも追いつかない、破天荒な旅の行く末は!?

はむばね先生の生存確認。へー、HJ文庫から出すんだ。と普通に作者買いしたら……!!? 第11回HJ文庫大賞『銀賞』作品だった。新人(新人とは言っていない)賞か、世知辛い業界だわ。


異世界に来て強くなり過ぎてしまった勇者キリと、ある事情で彼に育てられている魔王の娘エイム。それとその師弟に助けられたお姫様メイを加えた、三人の旅の様子が描かれる異世界ファンタジー先生、これ好きな要素詰め込みましたね。過去二作品ほど似たような設定の読んでますよw
大半は脱力系のボケ(師弟)と柔かめのツッコミ(お姫様)の掛け合いで進む、ゆる〜い雰囲気の珍道中。魔法ですらボケ倒しで、基本的にはバカだーと思いながら頭をからっぽにして楽しむタイプ。
それでいてキャラクターの成長が感じられるのが良いところ。
主役は呼ばれた勇者ではなく助けられた姫様メイで、出生ゆえに自己評価が低く何でもかんでも背負いがちなメイが、キリやエイムの助けによって少しずつ自分を変えていく過程が読める。そして最後は優しさで締めてくれるところも安心安定のはむばねクオリティ。この優しい空気が大好き。
色々と謎が残ったままで、メイが正式に旅の仲間になったところで終わっているので、是非とも続きが読みたい。