【張成沢失脚後の】今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(10/30分)(追記・訂正あり)

日付がずれていますが連続更新の形にしたいので。

東洋経済オンライン『北朝鮮は「食料不足」から脱却したのか』
http://toyokeizai.net/articles/-/52420
 北朝鮮経済の分析は「北朝鮮が国家機密としてきちんとしたデータを出さない」ため、極めて評価が難しいわけですが、やはり「巣くう会流の崩壊論」は成り立たない、むしろ「改革開放で一定の成果を上げているのではないか」という話です。
 農業での改革開放が「圃田担当制」なるもののようです。改革開放中国において導入された「生産責任制」の北朝鮮版でしょうか(「生産責任制」についてはたとえばウィキペ「生産責任制」を参照)。


東洋経済オンライン『北朝鮮に消費ブームがやって来た:副業で外貨稼ぎ、乗馬から自動車購入まで』
http://toyokeizai.net/articles/-/51829
 北朝鮮経済の分析は「北朝鮮が国家機密としてきちんとしたデータを出さない」ため、極めて評価が難しいわけですが、やはり「巣くう会流の崩壊論」は成り立たない、むしろ「改革開放で一定の成果を上げているのではないか」という話です。


産経新聞『総連本部のマルナカ売却確定 最高裁、総連側の抗告棄却』
http://www.sankei.com/west/news/141105/wst1411050040-n1.html
 この時期の決定だとどうしても「思惑どおりうまくいかないことにやる気を失った安倍が交渉を潰すために最高裁に働きかけた」という疑惑を感じますね。もしそうなら「再制裁」などさらに酷いことをやる危険があるわけで危惧を感じます。家族会が「交渉路線を基本的に支持するまともな団体」ならそういう危惧もないんですが、家族会って明らかに常軌を逸した反北朝鮮右翼団体化してますからね。
 「総連という交渉パイプを潰しかねない行為(ビル競売)」にはむしろ家族会は危惧を表明すべきでしょうが、感情論から総連を敵視して喜んでるふしがありますから家族会の馬鹿さには心底呆れます。
 しつこいですが「光華寮訴訟判決(1970年代に始まった訴訟なのに40年経った今でも、未だに最高裁が最終判断せず、訴訟継続中*1*2)」といった「中国、台湾*3への政治的配慮もろだしとしか思えない不可解な判決」の前科が最高裁にはありますからどうしても疑ってしまいますね。まあ、それ言ったら「安倍の交渉再開と同時期の売却ペンディング(未確定)決定」も「交渉を進展させたい」安倍の最高裁への働きかけの疑惑がありますが。
 まあ、いずれにせよ「疑惑を証明できない限り」この「日朝交渉を挫折させかねない」「在日差別を助長しかねない」俺にとって支持しがたい不愉快な決定を受け入れるほかないであろう事はもちろん俺も分かっています。マルナカへの売却を既定事実とした上で、「立ち退き要求しないよう交渉する」「と同時に最悪の事態に備えて別途『新本部ビル(仮)』の用意もしておく」ということになるのでしょうね。まあ、俺ごときには何もできませんが「朝鮮総連へのさらなる弾圧*4など起きないこと」「朝鮮総連の不当な弾圧が起こった場合それに立ち向かう準備をすること」「日朝交渉が挫折しないこと」などなど状況が悪くならないことを強く希望せざるを得ません。


産経新聞『「日朝協議に全く影響ない」総連本部売却確定で菅長官』
http://www.sankei.com/world/news/141105/wor1411050026-n1.html
 実際に影響しないかどうかは分かりません。影響する危険性を覚悟した方がいいでしょう。
 「影響する危険性」を覚悟した上で、マルナカなり総連なりに何らかの働きかけをして「立ち退き要求をマルナカにさせない」とか「立ち退きは不可避と見た上で、総連に移転先を紹介してやる」とかやってるのならいいのですが、安倍政権だと本当に何もしないでほったらかしの危険があるから困ります。

*1:ただし光華寮は現在、完全な廃墟になっているため、「廃墟について審理しても、審理の意味がない」として片付く危険性がある。光華寮が廃墟と化した以上、もはやこの訴訟に実質的意味はなく「中国と台湾の面子の争い」でしかない状態になっている。

*2:一審判決では中国側が勝訴し、台湾が抗議声明を発表。二審では逆に台湾側が勝訴し中国が抗議声明を発表した(二審判決当時の内閣が靖国公式参拝の中曽根内閣だったことが中国の批判を激烈な物にした)。最高裁は「二審判決には審理不十分なところがあった」として二審の台湾勝訴判決を破棄し、差し戻し判決を行った。しかしこの差し戻し判決は二審判決(1987年)から20年も経った2007年になされたものであり明らかに政治的配慮が疑われる。台湾側も勝訴判決を破棄されたことから「事実上の敗訴」と受け止め不当判決最高裁を非難した。また二審判決から20年もほったらかしにしたことも「不当な審理」として最高裁を非難した(ウィキペ「光華寮訴訟」参考)

*3:台湾勝訴の二審判決を破棄したことは中国への配慮、破棄しながらも最高裁が最終決定せず「下級審への差し戻し」で片付けたことは台湾への配慮と思います(自民党政権の働きかけか?)。まあ、「事実上の台湾敗訴(たぶん今後、下級審で台湾勝訴判決はでないでしょうし、最高裁もそれを容認するでしょう)」と言う意味では中国への配慮の方が明らかに大きいですけど。こういう事言っちゃ「台湾に悪い」ですけど、そりゃ自民党も台湾より中国を重視するでしょうよ。だって中国は安保理常任理事国だし経済力も台湾より上でしょう。

*4:このビル売却自体弾圧と言っていいでしょうが