今日は、親戚の法事があって、午前中行った来た。
暑いの何のって、礼服の上着なんか着てられない!
仏壇の置かれた部屋にはエアコンがなくて、扇風機が一台首を振ってるんだが、その風さえも生暖かい。
終了後に「なおらい(宴会)」があるんだが、僕は牧之庵があるんで、読経が終えて直ぐに帰宅。
急いで着替えて牧之庵の厨房に、お客さんが数組いらっしゃっていた。
ウヒャ〜!暑さが半端じゃない!。
法事で一汗掻いて、厨房でも流れ出る汗、最高!
遅い昼食時のテレビでは、全国の今日の暑さを報じていた。
新潟県魚沼市(小出観測所)で全国最高の37.9℃を記録したと。ああやっぱりなあ、暑かったわけだ。
魚沼市は、我が南魚沼市のお隣の市だが、この辺とて大差はなかっただろうね。
そう、全国で一番に暑かったって訳だ。38℃もあったなんて!たまげたない。
連休に入って牧之庵には、ワンちゃんと一緒のお客さんがいらっしゃってくれる。
直ぐ近くにドッグランがある為だが、ワンちゃん連れのお客さんは、外の庭でお召し上がりになる。
木陰があり、水が回っていて普通よりは涼しい環境なんだが、それでも、風もなく蒸し暑い炎天下の中、特に今日のような猛暑は半端じゃなかろうが?
でも、この人達は、ワンちゃんも家族の一員、分け隔てなく一緒におられるから感心させられる。
ところが、このワンちゃん、牧之庵の流れの中に入り込んで上がろうとしないのだ。
冷んやりとして余程気持がいいんだろうね。
そんな猛暑で一日が終わった。
夕食を済ませ、暫し一服と縁側の戸を開けると、あの日中の暑さが嘘だったかのように涼しい秋風が吹き込んできた。
立秋を過ぎ、時節は間違いなく秋の気配。
稲穂も出揃ってきたようだ。
心地よい風に吹かれていると、客間の片隅で「スイッチョン、スイッチョン」と秋虫が鳴いた。
お盆が近づき、きまって今頃になると、真っ先に鳴きだす虫だ。
一般的には、その鳴き声から「スイッチョン」と呼ばれるが、正式には「ウマオイ」というんだそうだ。
文字通り「馬追い」、昔、農家で馬を飼っていた頃、その馬を追い立てる時に似ている言葉で追い立てていたんだとか?
その声が虫の鳴き声に似ているところから、ウマオイ(馬追い)と呼ぶ様になったとか。
こいつは、キリギリスの仲間で、二種類あって、一つは「ハヤシノウマオイ」、もう一つ「ハタケノウマオイ」何だそうな。
これまた滑稽な名前の付け方だが、「林の馬追」、「畑の馬追」である。
住む場所によって分類されているそうだ。
ほとんど見分けが付けにくく、専門家でさえ難しいそうだ。
ちなみに、今夜の「スイッチョン(ウマオイ)」は畑(平地)だから「ハタケノウマオイ」ってことかいな?
スイッチョンの鳴き声に、日中の暑さも忘れて秋の気配を感じた。
明日はお墓参り、暑くなりそうな予報だが、夜毎に秋虫が出始めて、秋風に変わる。
田舎では、村祭りの太鼓の音も聞こえるこの頃だ。