054:首

ひとくるり、フルーツポンチをかきまぜてパインの首をさしだす気泡(松原なぎ)

 さて今回気になったお歌たちです。(TB数138まで)

 取り上げさせていただきましたらろくろ首か気合いでお届けいたします。

 敬称略しますことどうぞ、あしからず。

■打ち首になっても別にかまわない後れ毛達は海の仲間だ(久哲)

 やられたー!!!

■首すじに夕日を連れて窓際のおとこのひとがきれいな市バス(nnote)

 どちらまでいかれます? 

■小首傾げたりしないで生きている故郷失踪宣言の朝も(間遠 浪)

 ふるさと、いなくなっちゃった。なんか泣きたいきもちです。
 受け入れることのたんたんとした強さ。

■あたたかい雨のようです首筋の薔薇のつぼみが息づきそうな(暮夜 宴)

 しずかしずかなあたたかさ。
 みちたりているから感じなかったのでしょうか。
 首筋の静脈はばらの茎のようですよね。

■絞首台にのぼる気持ちだ ウソなんてばれなきゃいいと思ってました(遠藤しなもん)

 女子、つよし。
 とっても後悔しているようなのに下の句に「えへへ」ってちらっとだした舌が見え隠れ。