caguirofie

哲学いろいろ

文体――第四十四章 余計のむすび:精神の政治学は何もしないたたかいである。

全体の目次→2004-12-17 - caguirofie041217
2005-02-24 - caguirofie050224よりのつづきです。)

第四十四章 余計のむすび:精神の政治学は何もしないたたかいである。

エスは自分の育ったナザレに来て いつものとおり安息日に会堂に入り 聖書を朗読しようとして立ちあがった。すると預言者イザヤの巻き物を渡され 開くと 次のように書いてある箇所が目に留まった。

主の霊がわたしに臨み
油をわたしに塗った。
主がわたしを遣わしたのは
貧しい人に福音を伝え
捕らわれ人に解放を
目の見えない人に視力の回復を告げ
圧迫された人を自由にし
主の恵みの年を告げ知らせるためである。
旧約聖書〈7〉イザヤ書61:1−2)

エスは巻き物を巻き 係りの者に返して席に坐った。会堂の人びとは皆 イエスに目を注いでいた。そこでイエスは 《この聖書の言葉は 今日 耳を傾けているあなたたちに実現した》と話し始めた。
日本語対訳ギリシア語新約聖書〈3〉 ルカによる福音書 4:16−21)

続きを読む